日常の大切さや他者とのつながりが見直されている今、「つながり」「気づき」「心の安定」が満たされるような旅を実現するため、伊勢神宮125社鎮座の地ならではの地域の魅力を調査し、物語性の高い旅のルートを研究する。
概要・活動内容
伊勢神宮では約1300年前から20年に一度社殿や神宝類すべてを造り替える式年遷宮が行われており、平成25年秋に第62回式年遷宮が斎行される。毎回の例から式年遷宮の前後に地域への観光入込客数がピークとなり、遷宮後には観光入込客数が急激に減少していっている。そこで、今回の式年遷宮でも同様に急激に減少しないよう、ポスト遷宮を見据え減少をゆるやかにするため観光施策を検討する必要がある。また、地域内には伊勢神宮外宮をはじめ伊勢神宮125社が点在しているにもかかわらず、観光客は内宮に集中し経済効果も限定的となっている。観光客を他の地域資源に分散させる必要が急務である。観光関連業者も内宮周辺にとどまっているので観光客を分散させることで中心市街地(外宮)の活性化につなげられる。そこで、伊勢神宮125社を活用した周遊コースの検討等を行った。
工夫した点・アピールポイント
現状分析と調査から浮かび上がってきた問題点を抽出し、着手の優先順位を付けた事項に対して、遷宮後の観光客の落込みに備えるため旅行者のニーズへの対応と伊勢神宮125社のある地域に点在する観光資源を高い物語等でつなぐ周遊コースの検討を行った。圧倒的なブランドを持つ伊勢神宮内宮に比べ125社は認知度が低く観光資源として成立するものは少ないが、倭姫宮・倭姫命に関しては物語が豊富にあることから伊勢神宮内宮・外宮と絡めた周遊の検討を行っている。
コンセプトに合った観光商品開発に合わせて、総合的な観光戦略を進めていく。
今後の展開・未来像
倭姫命・月読命は物語性があるものの認知度が低いことから、分かりやすく解説した冊子(マンガ等)の検討をしたい。また、街道(カルチャー)ウォークや健康ウォークが人気となっていることから、外宮・内宮を結ぶコース上にある倭姫宮・月読宮・猿田彦神社などの観光資源を活用したツアーの実施なども検討する。江戸時代に大ブームとなったおかげ参りを追体験できるツアーであり、倭姫宮・月読宮以外の認知度が低い125社へも興味を持ってもらうためのツアーとして位置づけられる。
活用した地域資源
伊勢神宮 125社、倭姫宮、月読宮
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伊勢商工会議所
〒516-0037三重県伊勢市岩渕1-7-17
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