当地が全国有数のミカン産地でありながらそのイメージがあまりないことから、年中収穫できる特徴を最大限に活かし、地域性があってなおかつ良質なスイーツ商品と関連のサービスの開発により、産地としてのブランドイメージの確立を目的とする。
概要・活動内容
田辺市では、年間を通じて様々な品種の柑橘類が収穫され、特に、一般的に消費される温州みかんに対する評価は非常に高い。贈答などで受け取った地域外の消費者からは、ほぼ間違いないなく称賛の声が聞かれるほどに甘くておいしい。しかしながら、産地としての知名度は、ほとんどなく和歌山県のみかん＝有田のイメージが定着している。今回は、地元の柑橘類を使った地域性豊かなスイーツ商品を開発することで、女性客を中心に地域内外からの誘客を図るとともに、ミカン産地としてのイメージづくりを狙う。また、併せて本事業の取り組みを通して、市街地の洋菓子店や喫茶店など商業者と地元農家の連携関係の構築を目指す。
工夫した点・アピールポイント
・田辺の柑橘認知度調査の実施に際し、認知度を知るのは当然のことながら、調査を通じて、この地域で収穫できる柑橘類の種類の多さを感じてもらう事に工夫をした。また田辺市という地域そのものも認知が低いことから、その立地や特徴などもわかってもらいながら調査を行った。
実際調査をしながら、「へぇこんなにもできるんですか」とおっしゃってくれる方もいて反響、成果があったと感じている。
・調査の結果は、人気のあった品種のうち、特にハッサクについては、農家サイドとしては、人気が今一つと思っていたところ、アンケートでは人気上位にランク付けされたギャップに驚くと同時に、スイーツへの応用の意義なり効果を感じられた。
・実際に、みかんスイーツのひとつに、ハッサク大福に取り組んでくれている和菓子店が2店舗でてきており今後の展開に期待している。
・地域の和洋菓子店によるスイーツ研究会については、当初、参加事業所が集まるか、実際にカタチになってくるのかどうかが心配されたが、参加店は11店舗集まっていただき、これまで2回の勉強会を経て、3回目の研究会で試作品を持ち寄ってもらったところ、いずれも相当なレベルの商品が集まった。今後の商品化が大いに期待されている。
・試作品を持ち寄っての研究会には、マスコミ各社にも参加していただき意見をもらうと同時に、記事やニュース映像にしてもらうことができた。4大紙＋地元紙の記事掲載と、NHKでの和歌山ローカル及び関西エリアのニュースで放映された。
・最終のアウトプットに向けてご参画いただいているデザイナーの方と一緒に、研究会参加事業所に対してのヒアリング調査を実施しており、結果的に事務局では聞き出せない意見などを頂戴することができた。また、ヒアリングで得られた作る側の「思い」を踏まえて、専門家からのスイーツマップの提案につながってきており、聞き取り調査から大きな成果が生まれそうな気配である。
今後の展開・未来像
本事業としてのスイーツ研究会は、２月で最終となるが、引き続き当所として研究会を運営し、3月下旬の商品化を目指している。また、完成記念イベントとして一般やマスコミの参加を募っての、試食発表会を計画している。商品化されたスイーツ商品については、今後、まとめて紹介することを考えており、マップやweb サイト、パンフレットなどでのPR を想定している。
活用した地域資源
みかんほか柑橘類
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田辺商工会議所
〒646-0033和歌山県田辺市新屋敷町１
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