西条市には西日本最高峰「石鎚山」があるが、観光客数は伸びていない。その要因は季節性イベントによるものが大半であることが挙げられる。年間を通じて訴求効果のあるものの調査研究を行い、観光客数の増加、さらには現地消費の拡大を目指す。
概要・活動内容
西条市に位置する西日本最高峰石鎚山は日本七霊山の一つに数えられ、空海も修行に訪れた山岳信仰で有名な山であり、四季折々に見せる山の表情は豊かで感動を与える。また、山頂までには4箇所の鎖場があり、規模としては日本最大クラスである。近年登山ブームと言われているが、市内を経由してロープウェイを利用した石鎚山への登山客数は大幅に減少している。本事業「西日本最高峰『石鎚山』~『つなぐ』『繋がる』くさりプロジェクト」では、石鎚山の鎖や景観、市内の温泉やカフェ、観光農園などを活用した観光ルートや地元産品を素材とした土産品の開発など、「見て・触れて・感じるコトやモノ」を提供することで、市内における滞在時間を増加させ、経済効果を生み出すことを目的としている。
工夫した点・アピールポイント
これまでは登山というと一部の人の趣味であり、山歩きも高齢者の趣味というイメージがあったが、このところ若い世代、特に女性の間で山でのアウトドアを楽しむ人たちが急増している。この背景には、「山ガール」と呼ばれるブームの存在がある。
今回、ターゲット層を、「山ガールを中心としたアウトドア志向者」「健康志向シニア層」「自然志向一般観光客」定め、仮説を立て検証を行った。調査方法としては、全国紙を活用したアンケート調査の実施、日帰り、宿泊(一泊)可能な地域へのターゲット層を集めたグループインタビューを開催、そして事務局では実際に訪れた観光客や市民を対象としたニーズ調査などを行った。
今後の展開・未来像
市街地から車を利用すると約40分程度で行くことができるロープウェイを活用し、乗車券と市内飲食店やホテル、温泉などの割引券とセットとなったPASS(クーポン券)の発行を検討している。また石鎚山とホテル等が連携したロープウェイ頂上舎付近(標高1300メートル)での天体観測ツアーも検討されることになっており、石鎚山を様々な角度から楽しんで頂きたいと考えている。石鎚山や各種サービスの情報発信については、アウトドアショップとの提携を視野に進めていきたい。
活用した地域資源
西日本最高峰「石鎚山」、石鎚登山ロープウェイ、市内温泉施設、市内飲食店、地下水(うちぬき)、観光農園
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西条商工会議所
〒793-0027愛媛県西条市朔日市779-8
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