松本市は松本駅を中心に西に上高地・乗鞍高原、東に美ヶ原高原を有する全国でも有数の山岳観光地である。そこで、「エコツーリズムと着地型観光」を推進するため、新たな交通手段と観光ツールとしてEV(電気自動車)を利活用した観光モデルを展開する。
概要・活動内容
松本市は東に美ヶ原、西に乗鞍・上高地と山々に囲まれるとともに、松本城を中心とする城下町である中心市街地には歴史と文化をイメージさせる風情ある景勝地である。また、松本は健康寿命延伸都市を標榜し、よりよい環境のなかで人々が「住みやすいまち」を目指しており、多くの観光客に「環境配慮型山岳観光」を楽しんでもらうため、ここ数年普及傾向にあるEV( 電気自動車) を利活用し、「まちと大自然の環境にやさしい」新たな観光スタイルを提案している。
本事業では、市内ならびに美ヶ原地区・乗鞍上高地地区に配置されたEV充電設備を利用した観光モデルの提案。マップを作成し、広く観光客ならびに県外メディアなどを通じてプロモーション活動を行っている。
工夫した点・アピールポイント
「電気自動車」と「観光」のつながりを意識し、自然環境豊富な土地柄を活かすための広報施策を展開しているが、本年はプロモーション活動に多くをさいて事業実施を行っている。柱として「紙媒体」「電波媒体」「イベント出展・主催事業」の3つとし、全国ブランドの雑誌によるオリジナル着地型パンフレットの作成。BSデジタル放送・地上デジタル放送を利用したテレビ番組のコーナー買い取りによる放送、展示会への出展と自主事業である「EVラリー」の実施など「電気自動車と環境観光」の融合をアピールし、県外からの問い合わせもあった。
また、山岳地域に充電施設を持っているため、LOHAS指向の高い観光客には非常に好評である。
今後の展開・未来像
現在、上高地には「マイカー規制」があり一般車両の乗り入れを規制しているなかで、バス・タクシーが輸送の大部分を占めている。そこで、現在市内を走っている「EVタクシー」を上高地への輸送手段として利用することにより、より一層の環境配慮型観光の訴求度が上がるものと思われる。今後は、告知活動に加えより実質的なEV観光のモデルパターンを構築していきたい。
活用した地域資源
EV( 電気自動車)
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松本商工会議所
〒390-8503長野県松本市中央1-23-1
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