平成２３年度の調査研究事業の結果を基に、滞在時間の延長と宿泊者数の増加を目指し、事業者主体の事業実施に結びつけ地域の活性化に繋げる。
概要・活動内容
江戸五街道の中でも中山道と甲州街道が交わる要衝として、また中山道随一の温泉宿場町として栄えた下諏訪宿も時代の流れとともに衰退の波に飲み込まれはじめてしまった。
その中で、江戸時代の頃の賑わいを少しでも取り戻せるようにと宿場イメージの向上と知名度のさらなる飛躍、受入体制の構築を視野に入れて旅館と商工会議所と観光協会が一体となり、滞在時間の延長と宿泊客の増加に向けた取組の一環としておもてなしツアーの構築を目指し、本事業への取組が開始された。
また、旅館再生と宿泊客の純増を図り、観光消費額を増加させる仕組み作りとして、新規顧客の獲得に向けた取組と併せてリピーター化に向けた受入体制についての検討を始めた。
工夫した点・アピールポイント
中山道下諏訪宿に掛け流しの温泉旅館がある事を、知らない方がたくさんいる事が調査結果から判明し、いきなり宿泊客を増加させる難しさを痛感した。そこで、旅館の女将と若旦那が直接観光客を案内し、自らのファンを捕まえる仕組みとして、ツアーを構築し、宿泊客に限らずどなたでも宿場内をご案内できる取組を企画し実施した。
まだまだ個人客が対象だが、魅力あふれる名物女将の語り口調や若旦那の真摯な説明が受け、大変好評であるとともに、実施している女将や若旦那が案内する楽しみに目覚めはじめ、積極的にコース提案を考えるようになった。
今後の展開・未来像
今後はさらに案内の練度を増し、団体などについても受入ができるようにしていければと考えている。特に下諏訪温泉はエージェントと契約を結べるような大きな旅館は無く、若旦那や女将のご案内を通しての旅館のPR が宿泊に結びつくのではないかとの思いから、ただの案内人になるのではなく、案内した人と友達になる感覚で下諏訪温泉のファンを増やしていける取組を継続していきたい。
将来的には宿泊とツアーをセットにした販売方法を着地型ではなく発地型商品として提案できるようにブラッシュアップする。
活用した地域資源
中山道下諏訪宿、下諏訪温泉
このプロジェクトの商工会議所はこちらです
下諏訪商工会議所
〒393-0087長野県諏訪郡下諏訪町４６１１
下諏訪商工会議所のオススメ
-
諏訪大社 下社 秋宮・春宮
諏訪大社 下社 秋宮・春宮 諏訪大社 下社 秋宮・春宮
-
万治の石仏
故岡本太郎画伯をして面白いと言わしめた貴重な石仏（せきぶつ）様。名前の由来は1660年（万治3 年）11月1日建立の記載からきている。また、首が伸びたとテレビに取り上げられたことも。
-
国定公園八島ヶ原湿原
日本最南端にある12,000 年の時を刻む高層湿原。
貴重な動植物の宝庫であり、現在でも湿原は1年間で1ｍｍづつ成長を続けている