このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
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鹿沼商工会議所青年部で開発してきた「にっこり梨」を用いた加工食品の高付加価値食品化と販路を構築するため、様々な「食」に関する展示会や商談会等への出展などを展開していく。

概要・活動内容

栃木県には、日本でも指折りの農作物が数多く存在するものの、それらの素材感をしっかりと活かした地場産加工品が少ない。また、農作物においては「とちおとめ」がダントツの知名度を誇っているが、それ以外の農作物においては食品加工業者も新商品開発用の素材として目を向けない状況である。今回、主要原料の一つとして使用した「にっこり梨」においても同様で、希少品種ゆえに高級梨として都内百貨店等では高値で取引されているが、現実は収穫時期が遅く生産者側も品質管理が手薄になり作付の少なさに反してB品や売れ残り等のロスが多い品種となっている。これらの素材を有効活用することで鹿沼の新たな特産品の創出と素材そのもののPR、ブランディングに繋げ、また生産者側には加工や販売分野との交流を持つことで6次産業化への推進、中小企業側へは地域資源活用や農商工連携事業へのきっかけづくりを目的に実施していく。

工夫した点・アピールポイント

『本当に売り上げに結びつく商品開発』にはタイムリーな判断と臨機応変な対応が不可欠。その為、本事業においては委員会組織を作らず鹿沼商工会議青年部が事業の運営を行ってきた。
自由で奇想天外なアイデア、そして様々な技術の応用により多くの試作品が生まれ、その中から「にっこり梨&とまとのギモーヴ」「にっこり梨パイ」「にっこり梨&とまとゼリー」そして「梨あんまん・梨肉まん」を商品化…全国でも『ここにしか無い商品』ということで展示会等を通し多くのバイヤーと商談の機会が得られた。
また当青年部の本事業における取組は、先進事例として県内各関係機関等へも影響を与え、いたるところで事例発表やパネルディスカッションの講師に招かれている(いずれも青年部メンバーが講師を分担)。

今後の展開・未来像

鹿沼商工会議所青年部発のオリジナルブランド「pairPeaRpair」シリーズの販路拡大を目的に引き続き展示会等への出展を継続。同じ商品でも地産地消用そして全国展開用と原料、製造方法(手作り・OEM 生産)の異なるものを用意し展開する。
また、これまでの事業取組を通し青年部メンバー同士の農商工連携認定や県補助事業の採択、経営革新計画認定など個々の事業者のスキルアップにも繋がっており今後は今まで培って来たノウハウ、技術を青年部メンバーが地元生産者や企業にアドバイスできる体制へと発展させたい。

活用した地域資源

にっこり梨、トマト、そば粉、韮、さつきポーク、まいたけ、蒟蒻

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鹿沼商工会議所

〒322-0031栃木県鹿沼市睦町287-16