このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

ペット同伴来訪者をターゲットに据え、ニーズに合わせてソフト・ハード面を強化する。「山歩きルートの開発」「ご祈祷グッズの充実」「ご当地ペットフード」等の開発などの施策を検討・検証することにより、新規顧客の開拓、リピーター増を狙う。

概要・活動内容

青梅市は、秩父多摩甲斐国立公園の玄関口に位置し御岳山や御岳渓谷、吉野梅郷など自然に恵まれた地として知られ、休日には多くの人が訪れる都内屈指のアウトドアスポットになっているものの、当地域の入込観光客は微減となっている。一方、武蔵御嶽神社がある御岳山の山頂には38軒の集落があり、24軒の宿坊、10軒の飲食・お土産物店が営業しているが、近年山岳信仰の衰退による宿泊客が減少している。
昨今、御岳山は都心から近い山歩きの場として中高年のハイカーや山ガールに親しまれ、また「パワースポット」としても人気を集めて、入込客は増加しつつある現状である。しかし一方で、宿泊客は少なく日帰りの観光地としての需要が高く、宿坊(宿泊業)は宿泊から日帰り需要にシフトせざるを得ない状況となっている。
このような状況を打破するため、「みたけ山『おいぬさま』活性化プロジェクト委員会」を設置し、地域資源である「おいぬさま(狼)」と昨今のペットブームと結びつけ「ペット」同伴でも安心して楽しめる観光地とするため、「わんちゃんのハイキングコース」の設定や「ご当地ペットフード」の開発に向け事業を実施した。

工夫した点・アピールポイント

御岳山に来訪した犬連れの方と一般の方をすみ分けする事で、双方がより快適に楽しんでいただくために3コースの「わんちゃんハイキングコース」を設定した。3コースについて、それぞれモニターツアーを開催し参加者からコースに関する印象や「ご当地ペットフード」の試作品についてのニーズ調査を実施した。モニターツアーには東京や神奈川、埼玉などから186組の応募があり、関心の深さが窺えた。応募者の中から抽選により43組が参加、概ね好評であったが、案内板の整備やペット連れのマナーに関する啓蒙など、今後に向けての課題も見つかった。

今後の展開・未来像

モニターツアーのアンケート調査の結果を踏まえ「わんちゃんハイキングコース」の整備や案内板の充実と、ペット連れのマナー啓蒙により「ペット連れと一般来訪者の共存」を推進する。また、今後も「ペット連れ」のニーズは十分に期待できるので、オフ対策として「ペット連れ」に関するイベントの開催や「ご当地ペットフード」の商品化に取組む。

活用した地域資源

武蔵御嶽神社と神の使いの大口真神(神の使いの狼。一般に「お犬様」とよばれている)

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青梅商工会議所

〒198-8585東京都青梅市上町373-1

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