このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

地場産業を活かした土産物を開発するとともに、観光拠点同士を結ぶ回遊コースを設定する。観光客の回遊性を高める手段としてスマートフォンに代表されるICTの活用を視野に入れ事業を進める。

概要・活動内容

半田市ではこれまで地場産業を生かした土産品開発や観光拠点でのイベントを実施してきた。それらは市民の観光意識への機運の高まりや、新たな観光ビジネスへの契機となってきている。
一方で、市内の観光拠点同士で距離がある当該地域では、拠点同士を結ぶ最適な交通情報や、拠点間を歩くためのシナリオ(具体的には最適ルートや、拠点まで歩かせるためのコンテンツ等)がない。観光客に対して市内での回遊性を高めるための情報を伝えきれていない。前年行われたイベントでは多くの人が訪れたにも関わらず、イベントで売り出されていた土産品の各店舗同士での在庫状況や、観光拠点における混雑情報などを充分共有できなかったために、結果的には多くの観光客の購買意識を低下させてしまったという報告があがってきている。
現在、全国各地でさまざまな情報ツールを利用して、観光時間を最適に過ごすためのコンテンツが開発されてきている。例えば、スマートフォンを利用して、駐車場の混雑情報や、徒歩での最適ルート等、またその地域にまつわる物語を映像で流し移動時間を有効に使える等、新しい形での情報の受け渡しが実践されつつある。同様に当該地域においても、実施されているイベント情報や観光客が半田に訪れてから必要なタイムリーな情報の提供が求められている。
プロジェクトを通して情報を発信することで、半田市での滞在計画や知多半島(10市町)全体での回遊性の向上など、観光客にとって有意義な観光時間を提供できるものと考える。

工夫した点・アピールポイント

スマートフォンアプリの制作とそのアプリを使ったモニターツアーを開催
(1)スマートフォンを活用した観光のシステム「半田観光ナビプラス」
(2)アプリ内のAR(Augmented Reality)コンテンツ
目標場所の半径50m以内に入ると、写真のような形でキャラクターが現れる。
(3)モニターツアー
平成24年10月30日に開発したアプリを実際に手にして市内を散策するモニターツアーを開催、スマートフォンは貸し出しをした。初めてスマートフォンに触れる方がほとんどで、このツアーを機にスマートフォンに切り替えた方もいた。新たな観光振興の切り口を体感することができた。

今後の展開・未来像

1.スマートフォンを活用した観光システムの整備

  • 知多半田駅、半田駅から各観光拠点への案内システム
  • 当日のリアルタイム情報の発信
イベント1:新美南吉生誕100 年に係る各種イベント情報
イベント2:各地区の春の山車まつりの情報 
イベント3:蔵のまち食べ歩き情報
イベント4:季節のイベント( 彼岸花の開花等)
2.土産品発信
  • 知多半田駅前ビジネスホテルのスペースを利用しての展示コー ナーの設置
  • 新美南吉生誕100年に絡めた土産品、飲食メニューの開発、発信
3.エンターテイメント・企業協働
  • バイリンガルマップの作成
  • 当該事業の内容を全国的にPR していくための広報を実施していく。他との差別化をするためにも半田らしさ(例えばご当地キャラ等)を作る。

活用した地域資源

はんだ山車まつり、半田運河、醸造蔵、新美南吉、ごんぎつね、知多娘、半田の各種みやげ品 

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半田商工会議所

〒475-0874愛知県半田市銀座本町1-1-1

半田商工会議所のオススメ

  • 半田の山車

    半田の山車

    半田の本格的な春は山車祭りとともに訪れる。3月下旬から5月3日・4日にかけて、市内10地区で山車祭りが行わ れ、総勢31台の山車が続々と登場。立川和四郎、彫常などの名工の手になる精緻な彫刻や金・銀刺繍幕におおわれた豪華な山車が勇壮に曳きまわされる。から くり人形、獅子舞、三番叟など見所は多く、観客を魅了する。「はんだ山車まつり」は5年に1度、市内31台の山車が集結する勇壮な祭りイベント。31台が 織りなす山車絵巻に半田の町は熱い興奮に包まれる。昨年(平成24年)、第7回目のはんだ山車まつりが開催され、全国各地より延べ53万人の方が来場し た。次回は平成29年秋に開催予定。

  • 半田運河

    半田運河

    早くから開けた海運により知多半島の産物である酒や酢、木綿などが江戸、大阪などに運ばれていた。その醸造業に代 表される黒板囲いの蔵が半田運河沿いに今も現役で活躍している。半田運河周辺は江戸時代から造られている酢のかおりが漂い、環境省の「かおり風景100 選」に選ばれた。

  • 彼岸花

    彼岸花

    新美南吉は半田市出身の童話作家 。代表作の一つ「ごんぎつね」は全国の小学4年生の国語の教科書に載るなどして特に広く読まれている。また童話の舞台となった岩滑地区には毎年秋に200 万本超の彼岸花が咲き、野が一面真っ赤に染まる。本年(平成25年)には新美南吉生誕100年を迎え、多くの催しが企画されている。