札幌発のマンガやキャラクターコンテンツを地域資源とみなし、コラボレートすることで“札幌”の魅力を道内外の人にPRするツーリズムを実施。また、新たな観光ルートを創出することで将来的な商品化を目指す。
概要・活動内容
地域ブランド調査2012(ブランド総研)によれば札幌市は全国で最も魅力的な都市と位置づけられている。故に観光産業がひとつの経済の柱になっているものの、「さっぽろ雪まつり」や「YOSAKOI ソーラン祭り」等の大型イベントに依存するところが大きく、その他の要因による観光客の来札数が頭打ちの状態になりつつある。
今後の少子高齢化時代や趣味・嗜好の変化に伴う若年層の観光への関心が薄れている現在、観光ルートの多チャンネル化は不可欠となってくる。
そこで、多様化する社会状況の変化に対応し、観光資源活用の新たな方法の構築として、近年、国内外で高い評価を得ているマンガ作品やキャラクターコンテンツ(札幌・地元を題材にしているものやゆかりのあるもの)を活用することで新たな観光ルートの創設や既存の観光資源との有機的な結びつけによる観光振興を図ることを目的に当事業を実施した。
工夫した点・アピールポイント
(1)ツアーの実施
マンガとキャラクターで地域の魅力を巡りながら“札幌”の隠れた名所等を紹介することで、道内外の観光客を取り込み地域経済活性化に繋げツアーを商品化させた。特にキャラクターツアーでは、31名の参加者中11名が本州からの参加であり、道外への販路開拓も見込めるようになった。
また、マンガツアーとご当地キャラクター等のメディア掲載・放送は5回に及んだ。
(2) HP のリニューアル
昨年度開発したHP内に、キャラクターコンテンツの枠を追加したり、Facebook等を設置するとともに、ツアー参加者やツーリズム利用者が、自身のコメントや写真を掲載できるようにすることで、利用者の利便性を向上させ、HPのアクセス数を増やし、ツアー等の内容を告知し、販売チャネル確保に繋げた。
今後の展開・未来像
コンテンツ関連全般にいえることだが、どの作品も必ず著作権があり、利用する内容によって許諾の取り方や費用の発生などの問題が出てくる。
そのため、事前調査や法律の専門家にアドバイスを貰わないと難しい、といった側面がある。
ツアー内容については、参加者の満足度を高めること、札幌色を出すことに拘り、委員会などで企画検討していく。
活用した地域資源
Facebook、札幌まんがlayar、北海道大学 正門・クラーク像、札幌市中央卸売場外市場、札幌競馬場、狸小路6 丁目、豊平区中の島地区、さっぽろテレビ塔、白い恋人パーク、羊が丘展望台、インタークロス・クリエイティブ・センター
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札幌商工会議所
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