このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

小京都、自然、歴史、安全な食材等をテーマに「手軽な観光地・加茂」として、大型観光地にはない温かさや人と人との関わり、小さな町ならではの魅力を引き出し、観光立市を目指す。地元事業者も観光をビジネスに結びつけることで収益拡大を図る。

概要・活動内容

加茂市は北越の小京都といわれ、まちの中心部には加茂山公園が広がり、加茂川が流れ、豊かな自然を手軽に楽しめる立地。ファミリー層を中心に年間30万人以上の観光客が訪れているものの、これまで「観光」に対する意識が低く、受け入れ体制が整っていなかった。地元住民の中にも「加茂は何も無いところ」「市外から来ても加茂山以外、訪れる場所がない」という意識が強く、お客様を迎える「おもてなし」という思いも無かった。その結果、市外客は増加しても、地元商店、飲食店の利用度は低く経済効果に結びつかない状況が続いており、点と点を結びつけ回遊性を持たせたまち歩きルートの開発や観光マップの作成が必要であった。
そこで、平成23年度から地域資源の再発掘とそれを活用した土産品、観光ルート等の開発等に取り組み「まち歩きツアー」を初めて企画、実施した。

工夫した点・アピールポイント

まち歩きツアーは、前年度に反響の大きかったものの中から歴史をキーワードにしたコースを改良し「小京都加茂山古道 加茂歴史散策マップ」を完成させた。マップの報告会を兼ねたセミナーでは、悪天候の中、多くの参加者が集い大きな反響があった。また、着物姿でまち並みを歩く企画では、着物の提供や着付け教室サークルの協力を得る等、参加しやすい環境を整備した。商店関係者にも少しずつ意識の変化がみられ、お茶を提供したり、店頭で商品をPRする店舗も出てきた。
土産品については平成23年度試作に取り組んだ中から、特に木工のまち加茂をアピールする土産品として檜の升の改良を重ね、商品名を「六角升之助」としてパッケージを作成した。

今後の展開・未来像

「小京都」「自然」「歴史」をキーワードに他の地域資源と組み合わせ、回遊性のある観光ルートの開発や、土産品、新メニューの開発にも引き続き取り組む。今回のプロジェクトで得たノウハウを基に「まち歩きツアー」を定期的に実施し、交流人口増加と地元事業者の収益拡大を目指す。大型観光地とは違う、小さなまちならではの細やかなサービスと地域全体で温かいおもてなしができるような体制作りの強化を図りたい。また、近隣観光地とのタイアップで宿泊と組み合わせ、夕方~夜の時間帯や、ゆったり時間を気にせず楽しめるツアーも検討する。
全国的に加茂の知名度は非常に低いため、首都圏のアンテナショップ等を利用し情報発信を行う。

活用した地域資源

加茂山公園、雪椿、加茂川、雁木、風情ある小路、歴史、山城跡、加茂美人の湯(日帰り温泉施設)、木工技術、日本酒、米(七谷産コシヒカリ、古代米)

このプロジェクトの商工会議所はこちらです

加茂商工会議所

〒959-1313新潟県加茂市幸町2-2-4

加茂商工会議所のオススメ

  • 加茂山公園

    加茂山公園

    JR加茂駅から徒歩5分、まちの中心部にある加茂山公園は、無料リス園、日本一の雪椿群生地、ハイキングコース等が整備され、憩いの場として市外から多くの人が訪れている。春は桜や雪椿、夏は池で夕涼み、秋は紅葉で彩られ…四季を通して楽しめる。

  • 雪椿の花びら染め

    雪椿の花びら染め

    加茂市の花である雪椿の花びらで染めたスカーフ、ストール。手染めのやさしい色合いが人気。

  • 六角升之助(本年度製作)

    六角升之助(本年度製作)

    木工のまち加茂で、匠の技術を生かした手作りの檜のぐい呑みが生まれた。六角形の升は持ちやすく、優しい木のぬくもりが手に伝わってくる。お酒の味もまろやかに美味しくな