利根川の舟運で栄えた江戸優りの伝統を背景に、暮らしぶりを地域資源として活用し、より佐原のブランド力を高めるとともに地域商品に磨きをかけるための事業を実施した。
概要・活動内容
千葉県香取市の佐原地区は、古くからの建物の町並みが残り「小江戸」と呼ばれる風情のある町である。江戸時代、利根川下流の肥沃な土地が大規模に開拓され、佐原は、米・雑穀・酒・味噌・醤油等の集積地であり、江戸への水運交通の要衝として繁栄を極めていた。その頃の商人たちの繁栄ぶりは江戸をしのぎ「江戸優り」(えどまさり)と云われたほどであった。佐原商工会議所では伝統的な町並みや商家に受け継がれた「暮らしぶり」を資源として活用することで、市民力を結集する過程で得られた「理解と協力」を通じて、佐原固有の文化・芸術等につながる事業を展開している。こうした事業を通して、観光事業の質を高め、行ってみたいと思いたくなる取り組みを行いたいと考えている。
工夫した点・アピールポイント
地域の伝統である佐原の祭りをアピールすべく、「旅フェア日本2012」のステージにおいて、佐原ばやしと手踊りを披露したところ、大勢の方々に集まっていただき佐原ばやしに聞き入っていた。そのようなことから佐原の暮らしぶりの一端を来場者に見せることができた。
また、今回手軽に楽しめる草木染めの体験コースを実施したところ、多くの人に楽しんでいただいた。
モニターツアーでは、地元の高速バスを活用し、選べる食事と体験コースを設定。佐原に興味を持った方々に、佐原をアピールすることができた。
今後の展開・未来像
暮らしぶりとは、地域の心そのもので目に見えない物を形にしていくことで、それをどのように表現できるかがキーとなる。商家に伝わる伝統的な暮らしぶりを体験して佐原でどのような楽しみがあるのか、それをどのように組み立てていくのかが課題である。
よく、耳にするのが、旅行をしてきた、どこどこの歴史的な建造物を見てきた、景色はすばらしかった等の声であるが、佐原では暮らしてきたと言われるような取り組みを、今後構築していきたいと考えている。
活用した地域資源
歴史的町並み、暮らしぶり
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佐原商工会議所
〒287-0003千葉県香取市佐原イ525-1
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