このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

京都が誇る技、意匠、素材を活用して、現代のニーズに合った売れる商品を創 造するために、小集団への指導と個別の商品開発指導を行い、事業者の経営体 質の改善と意識改革および、京都のものづくりにおけるブランド力向上を図る。

概要・活動内容

京都は全国的に見ても伝統産業に関与する事業者が多く存在する。特に和装産業は、全国の和装業界の中心となっており、製造・流通共に多数の事業所が集積している。近年のライフスタイルおよび消費行動の変化や、安価な海外製品の流入、また一部事業者による過量販売等から、和装製品の売り上げは右肩下がりであり、和装産業の集積している京都にとって極めて深刻な状況である。京都市の和装に関する製造業者は京都市内の全製造業者の25%を占め、雇用面においても無視できない存在である。
一方、伝統産業を中心とするものづくり業界は、洗練された匠の技を有しており、独自の文化を築いてきたが、反面、異業種との連携やコラボレーションはほとんど行われていない。それぞれが持つ技術やデザイン等が、今の時代に活かされれば、新たな事業展開の可能性が見出せる。
こうしたことから、京都の染織・繊維をはじめとするものづくり産業における知的資源(技術、素材、意匠、感性等)を外部専門家のアイデアや異業種の技術等と融合させ、新たな商品を開発。 新商品の発表を行うとともに、積極的な商談を行うことで、新しい京都のブランドの育成を図り、首都圏をはじめとした国内市場での販路拡大を目指している。

工夫した点・アピールポイント

事業のアピールポイントは次の通り。
◯見本市グループ出展を目指したものづくり指導
統一したコンセプトの下、複数の事業者でグループを作り見本市での新商品の発表・販路開拓を目指すとともに、それに向けて専門家による個別のものづくり指導を行う。
◯小集団グループによる集団指導
上記グループの他、展示会出展、新商品開発に取り組む事業者が集まり、販路開拓や商品開発におけるノウハウや課題、価格設定・商談における不安や悩みなどについて共有し、課題解決に向けて気軽に相談し合い、普段は接点のない異業種間でディスカッションする場を創出する。
◯連続セミナーによる集団指導
マーケティング・商品企画・デザインなど、ものづくり・販路開拓に関るテーマで連続セミナーを実施。マーケット・イン型の顧客ターゲットを明確にした商品づくりに向けた一連の工程を開発のステージに併せて体系的に学ぶ機会を設けることにより、地域全体に新たなものづくりや販路開拓に向けた取り組みを促す。

今後の展開・未来像

首都圏での販路開拓と並行して、京都でも販路開拓につながるような展示商談会を行っていきたい。

活用した地域資源

京友禅、和紙、金銀糸、西陣織、京焼き、唐紙、京絞り、京紋付 など

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京都商工会議所

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