このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

地域ブランドの育成・展開には地域のネットワークの力が不可欠。より良い製品開発に向け地域内ネットワークの力をフル活用するとともに、地域全体の力を結集し、大和高田ブランドを強化する。

概要・活動内容

当地域では江戸時代より綿作が盛んであり、綿だけでなく、染め織加工も発達したことから、ここで生産された製品は、肌ざわりの優しい織物「大和もめん」として広く江戸から東北にまで商われたと言われている。
工夫する心意気を受け継いだ職人気質の経営者が多く、今なお「品」と「質」を備えた製品を製造している。
このような企業の力を合わせ、ここで有機栽培した純粋な綿を素材に、肌に優しい繊維製品を作った。
終戦後、新しい時代を勇気とやさしさを持って生き抜こうと、市民が力を合わせて高田川に植えた桜並木が立派に育ち、市民の誇りとなっていることから、この地で生まれる綿のブランドが、地域の誇りとして育っていくように、明るく前向きな大和高田の心を込めて「さくらコットン」と命名した。

工夫した点・アピールポイント

(1)地域にこの取り組みを広める事業
綿百鉢運動、大和高田ブランド発信展示会など市民をはじめ周辺地域の人に参加いただき、地域ブランドとして育てている。
(2)原材料としての綿栽培者の育成
市内・近隣地域8か所の約8反で綿を栽培し、原材料の確保に努めた。
(3)繊維製品メーカーが、ベビー衣類を中心に製品開発
昨年出展したギフトショーがきっかけとなり、家庭画報通販雑誌に掲載された。
途絶えていた綿栽培を復活し、素材から製品まで一貫して作れることを地域の誇りとして、ブランドに育てていきたいと考えている。
この取り組みが評価され、昨年11月にNHK がニュース番組を制作し近畿一円に放送された。少しずつ反響が高まっている。

今後の展開・未来像

アジア諸国の低賃金労働により生産された綿や、アメリカやオーストラリアの完全機械化の綿とは違い、人件費の高い日本国内で綿を栽培すると原綿は大変高額なものになる。
しかし、素材から純国産であることに対し、多方面から大きな信頼を頂いているのを強く感じている。
今後は素材の安全性に加え、高くても納得して頂ける製品としての魅力を磨いていかなくてはと考えている。

活用した地域資源

大和高田 さくらコットン、大和もめんを受け継ぐ繊維業の技術、地場産木綿

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大和高田商工会議所

〒635-0095奈良県大和高田市大中106-2

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