新しい観光資源である工場見学や工場夜景ツアーなどを活かした産業観光の受け入れシステムの構築や、食や文化といった他の観光資源との組み合わせによる新たな観光コース作りを行い、観光客や交流人口の増加を図ることで、街が潤う仕組みを作る。
概要・活動内容
北九州市は鉄鋼業をはじめ、窯業、化学工業、自動車産業などの製造業が基幹産業を占めるが、世界同時不況後、殆ど全ての産業が急激に落ち込んだ。
また、地域の中心市街地については市内2か所で中心市街地活性化の認定を受け、行政、商店街、当所が中心となって商店街活性化事業を実施しているが、目標達成にはまだ課題が山積している。
そこで、まちの賑わい創出のため、モノづくりのまちとして発展してきた同市の歴史を活かし、「産業観光」の取り組みを始めた。工場や工場夜景などを新たな観光資源として捉え、食や文化といった他の観光資源と組み合わせた「産業観光」を定着させることで、観光客や交流人口の増加を図り、街全体が潤う仕組み作りとなるよう目指していく。
工夫した点・アピールポイント
これまでも工場側は見学に門戸を閉ざしていたわけではなく、見学を受け入れていた。しかし、一般の観光施設とは違い様々な条件があり、申込手続きが面倒で、一定人数以上の団体等でなければ、個人や家族で申込むことは困難だった。
そこで本事業では旅行会社と提携し旅行商品とすることで、参加希望者をグルーピングし、一括しての代行申込みによる簡素化、個人や少人数での参加を可能にした。
旅行商品での集客数は、平成24年度は3,000人を超え、「一人でも手軽に参加できる」などとの、多数の評価の声をいただいた。
今後の展開・未来像
旅行会社提携による商品は、現状、ほとんどが「日帰型」のバスツアーになっている。今後は、地元への経済波及効果の大きい「宿泊型」の比率を高めていくため、夜の滞在時間延長の仕掛けを提案しつつ、やや遠方の旅行会社との提携を進めていく。
また、各地商工会議所等の視察研修受入れや、各種コンベンションのエキスカーションでの産業観光採用を働きかけ、直接事業としても、来訪者増を図っていく。
最新のトピック
・個人や少人数のグループでも参加できる産業観光ツアーを、旅行会社と提携し、旅行商品として提供しています（通年）
・産業観光のＰＲは、おもてなしにあたる一線の人たちから! まずはタクシー運転手の方々を対象に研修会を開催（平成24年8月22日～23日）
・「最近、北九州と言えば産業観光」？を目指して、「feel NIPPON旅フェア日本2012」に出展。広域に情報発信（平成24年11月9日～11日）
活用した地域資源
見学受入工場：新日鐵住金（株）八幡製鐵所、（株）安川電機、TOTO（株）、シャボン玉石けん（株）など
夜景：工場夜景ツアー、皿倉山からの夜景
観光施設：小倉城、松本清張記念館、門司港レトロ地区 など
食：北九州市「食のブランド」認定品 など
このプロジェクトの商工会議所はこちらです
北九州商工会議所
〒802-8522福岡県北九州市小倉北区紺屋町１３－１毎日西部会館２階
北九州商工会議所のオススメ
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皿倉山の夜景
新日本三大夜景にも選ばれた夜景で、日本産業の近代化に大きな役割を果たした工場群を視野角１８０度超のパノラマで一望できる。
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門司港レトロ地区
関門海峡の絶景を望む、北九州市随一の観光地区。大正３年建築で国指定重要文化財の「ＪＲ門司港駅」を核に、大正浪漫を感じさせる多数の保存建築物や各種観光客対応施設が集まる臨海エリア。