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稚内市をはじめとする周辺町村の観光客の入込が減少し、地域経済に影響を及ぼしている。そうした中、東映映画「北のカナリアたち」のクランクインを好機と捉え、周辺町村と連携しロケ地効果を活用した観光ルートの確立により地域経済の活性化を志向する。

概要・活動内容

稚内市は、日本最北端「宗谷岬」、北海道遺産の「宗谷丘陵」、「稚内港北防波堤ドーム」などを有し、また近隣には「利尻礼文サロベツ国立公園」が位置することから、多くの観光客が訪れる観光地であり、「観光産業」は地域の大きな基幹産業の一つとなっている。しかしながら、景気低迷や知床など道内他地域との競争激化で、観光客入込数は平成14年度の82万人をピークに減少を続け、現在は50万人程度まで落ち込み、稚内市はもとより近隣町村の地域経済に大きな影響を及ぼしている。本事業では、吉永小百合さん他、若手有名俳優が出演する、東映創立60周年記念映画「北のカナリアたち」の上映に併せ、当市を含む北宗谷地区(礼文町・利尻町・利尻富士町・豊富町)の風光明媚なロケ地を有機的に活用し、既存観光コースに組み込んだ広域観光ルートの確立など、誘客促進による、地域経済の活性化を志向することを目的としている。

工夫した点・アピールポイント

ロケ地が北宗谷の各地で行われたことから、各地域の商工会(礼文町、利尻町、利尻富士町、豊富町)が共同実施者となると共に、併せて各自治体の観光担当者にも委員会組織へ参画を頂き、広域連携によるそれぞれの動き(対応)について情報の共有化が図られ、各種調査事業がスムーズに行われた。
また、東京の旅行エージェントを招聘・実施した「ロケ地視察会」により、最新の観光客のニーズと当地域への誘客手法へのアドバイスを聴取、更には、東京・横浜において映画鑑賞者アンケートを実施し、その属性や嗜好を掌握、今後の誘客事業実施に向けたターゲット設定等に貴重なデータを取得できた。

今後の展開・未来像

本年度の調査結果に基づき、ロケ地と既存の観光コースを組み合わせるとともに、映画のワンシーンを体験できるような「モニターツアー」の計画実施や、ホームページの開設、クーポン券付ロケ地マップの作成、全国規模の展示会への参加等、効果的な広報活動を通じて、当地域への誘客促進を図っていく。また、ブームが一過性に終わらないためにも、フィルムコミッションとツーリズムを組み合わせた組織の設置、試行も行っていく予定。

活用した地域資源

東映創立60周年記念映画「北のカナリアたち」ロケ地

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稚内商工会議所

〒097-0022北海道稚内市中央2丁目4番8号

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