概要・活動内容
当地は、八ヶ岳・蓼科・白樺湖・霧ヶ峰をはじめとする豊富な自然資源に囲まれている。平成3年には年間約500万人の観光客を受け入れるなど、全国でも有数の観光地としての地位を築いたが、現在の観光客数は年間約300万人にまで落ち込み、観光地全域が苦境にあえいでいる。
一方、自然資源とは別に、当地は全国の中でも『縄文銀座』と呼ばれる縄文遺跡の宝庫であり、我が国最古の国宝『縄文のヴィーナス』(縄文土偶)は、茅野市尖石(とがりいし)縄文考古館収蔵という第一級の縄文芸術を有する地域である。しかしながら、地元の観光事業においては『縄文』を事業化することができず、糸口を見つけられていない。
そこで、全国的に優位性のある当地の『縄文』にスポットを当て、新たな観光開発事業と特産品開発事業の開発に向けた地域資源の調査研究事業を実施する。
アピールポイント
『国宝 縄文のビーナス』、『重文 仮面の女神』をはじめとする出土品の数々は、大英博物館での展示で絶賛されるなど、世界的にも大きな注目を得る存在である。しかし、地元にとっては、長年にわたって大量出土する埋蔵文化財の一部であり、普通のことのように受け止められており、我が国の歴史上たいへん重要な位置付けにあるという認識は薄い。
この調査事業が果たすべき役割の一つは、ここが日本の歴史を作り出してきた原動力の地であり、誇るべき歴史と文化を有する地域である点に気づいてもらうことである。誇るべきものに気付かなければ地域資源を磨いて商品化することはできないからである。
今後の展開
今年度の調査事業に基づき、平成30年までの中期計画を策定し、その計画に基づいて事業を進める。事業推進のポイントは、より多くの市民が事業の進行を見守ることができる形を作れるか否か。まずは『見えるもの』を市民の協力で作っていくことが課題である。
誇るべき素晴らしい物が見えてきたときに地元にトランスフォーメーションが起こり、他地域からの交流人口の増加×滞在時間の増加が生まれる。
活用した地域資源
縄文にまつわる貴重な史跡(国宝・重文)・全国でも有数な優れた観光地・縄文から続く『鹿肉』『どぶろく』等の食資源
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茅野商工会議所
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