概要・活動内容
テーマは、極めて細い双糸を用いることで木綿でありながら絹そっくりの風合いを持つ「川越唐桟」。江戸時代には粋な縞模様で江戸っ子を魅了し一世を風靡したが、ピークは幕末から明治期までと短く、昭和の初め頃には消滅してしまった。長い間「幻の織物」になっていた川越唐桟だが、昭和60年代に市民の手により復活を遂げた。現在も川越唐桟を使用した着物や土産用の小物が販売されているが、あまり種類は多くない。
本プロジェクトは、かつて「幻の織物」と呼ばれた川越唐桟を使用して、“伝統”と“粋”、“未来”をミックスさせた新製品を開発し、川越市の特産品である「川越いも(さつまいも)」と並ぶ、魅力あふれる特産品として育てていくことを目的に活動している。
アピールポイント
本プロジェクトの実施にあたり、様々な分野(業種)からご協力いただけるよう委員会組織を組成した。特に、市内県立工業高校の先生にも参画いただき、工業高校のデザイン科の生徒に夏休みの課題として川越唐桟を使用した新製品のアイデアの作成を依頼した。その結果、114点もの斬新で若い力あふれるアイデアが寄せられた。そのアイデアを基に試作品製作を検討している。
若い世代のアイデアを利用することにより、川越唐桟のこれまでのユーザー(中高年層の女性)とは違った世代のユーザーの掘り起こしができるのではないかと期待している。
今後の展開
今後は、具体的に製品を“作る”段階に早々に移行したいと考えている。並行して、生地の供給体制が確立できていないという大きな課題が残っており、その課題を事業者と協力して克服していきたい。
また、川越市内での知名度が低いことも課題の一つであり、製品を売るためには知ってもらうことが重要であり、そのために様々な場所で川越唐桟が目につくようになるような活動も展開していきたいと考えている。
活用した地域資源
川越唐桟・旧川越織物市場
このプロジェクトの商工会議所はこちらです
川越商工会議所
〒350-8510埼玉県川越市仲町1-12
川越商工会議所のオススメ
-
蔵造りの町並み
-
川越まつり
-
小江戸蔵里(川越市産業観光館)