概要・活動内容
「食い倒れの街」として知られる大阪には、「お好み焼き」や「きつねうどん」など多くの有名な料理があり、市民はもちろん、全国から訪れる観光客にも親しまれている。しかし、大都市・大阪の近郊で、ブドウが栽培されワインが作られていたり、漁業が営まれていたりすることはあまり知られていない。そこで、今回のプロジェクトでは、大阪近郊の農林水産業と大阪市内の飲食店などとの連携を「大都市型農商工連携」と位置づけ、実現可能性を調査している。
具体的には、①都心の飲食業・宿泊業などの食関連事業者と連携した近郊農林水産物の特産化推進策、②観光体験ツアーの実施、③地元食材を活かして魅力向上するための仕掛けづくりについて調査・検討している。
アピールポイント
プロジェクトのワーキングチーム委員は、ワインや水産物に関する事業者などであり、お互いの素材について必ずしも十分には知らなかった。そのため、まずはワイナリーの調査やワインの試飲、漁業調査や水産物の試食などを実施。「大阪の水産物やワインは、かなり高いレベルにある」ということを、委員が相互に確認した。そのうえで、「特に水産物については、一般的にあまり良いイメージを持たれていないことから、まずワインと水産物のベストな組み合わせを検討・周知し、その美味しさを知ってもらうことで、その後の特産品化や観光商品の造成につながるのではないか」との認識で一致している。
今後の展開
調査結果などをもとに、次年度以降、より多くの事業者に大阪産の水産物やワインを活用してもらうための取り組みを行いたいと考えている。具体的には、淀川産汽水性魚種と大阪産ワインのマリアージュメニューの開発、食関連事業者を対象にした実食会の実施などを想定している。
活用した地域資源
飲食店がブドウの栽培段階から関わってつくるワイン・大阪の市街地に近接する漁場
メディア掲載事例・受賞履歴
- 平成25年7月10日 日刊工業新聞掲載
- 平成25年7月11日 NHK大阪放送局「ニューステラス関西」にて、会議の模様を放送
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大阪商工会議所
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