西日本最高峰「石鎚山」～「つなぐ」「繋がる」くさりプロジェクト

伝統文化や星空に親しむ体験型ツアーの創出で、新たな層の誘客を模索

愛媛県西条商工会議所

DATA

西条商工会議所

〒793-0027

愛媛県西条市朔日市７７９－８

概要・活動内容

西日本最高峰「石鎚山（標高1,982m）」は、日本七霊山に数えられる。山頂までに存在する4ヶ所の鎖場は日本有数であり、四季折々に見せる山の景観は感動を与える。本事業は昨年度（平成24年度）実施した調査研究事業を踏まえ、西条市と石鎚山とを「つなぐ」「繋がる」新サービスの提供や新観光ルートを開発・実施することで、市内における滞在時間を増加させ経済効果を生みだすことを目的としている。
具体的には、市民や一般観光客を対象とした夜間ロープウェイを稼働させ、標高1,300m附近から星空や自然を観察する「石鎚山スターナイトツアー」、山ガールや健康シニア層を対象とした伝統文化の体験や自分磨きの体験等が組み込まれた「新観光ルート」を企画・実施。市内外よりモニターツアーの参加を募り、事業の内容についての評価やニーズ調査を実施、商品化に向けて検証を行った。

アピールポイント

「石鎚山スターナイトツアー」では、モニターツアーを2回実施した。新聞折込チラシを作成し、市内のほか松山市でも募集をかけ、キャンセル待ちが出るなど、反響が大きかった。星空が見えない曇天時についても自然観察会などを企画し、夜間運行することのないロープウェイやリフトに乗車するといった特別な体験について好評を得た。
「新観光ルート」の開発では、神社の協力もあり、滝行（禊ぎ）や鎮魂、講話など、自分を磨く体験プログラムのほか、ガイドをつけた歴史や文化に触れる伝統文化体験プログラムも取り入れモニターツアーを実施した。また下山後や宿泊後についても、四国八十八ヶ所巡りや観光農園での体験プログラムを取り入れた。

今後の展開

「石鎚山スターナイトツアー」、「新観光ルート」とも天候に左右され、雨天時にも実施可能なサービスが必要であると感じた。実際に「石鎚山スターナイトツアー」では台風の影響で開催が困難となり順延となった。中止の判断基準や関係業者や参加者への中止の連絡などの課題が残るのに加え、開催時期も重要となってくる。今回実施したモニターツアーの分析結果からさらにブラッシュアップし、関係業者が中心となって商品化を目指す。