概要・活動内容
後志の食資源を活用したツアー開発
20市町村で構成する後志(しりべし)は北海道の縮図と言われるほどの食の宝庫である。この後志の潜在的資源である「魅力ある食材」と酒づくりが盛んな地域の特色と、作物の安心・安全性を身近に感じてもらえるよう、生産者と参加者の交流プログラムを組み合わせることで消費拡大と地域活性化を図る、小樽発着の「しりべしアグリツーリズム」を企画した。
今年度は他地域に比べ優位性があるトマト、ワイン用ぶどう、プルーン、ゆり根をテーマに、余市町や仁木町、真狩村の畑を訪れる8回のモニターツアーを実施。生産者の案内で作物の特徴や栽培へのこだわりを聞き、収穫体験等を行った。その後訪れた酒蔵やワイナリーでは後志の酒づくりを学び、市内レストランにてテーマ素材を中心に旬の食材を使った料理を堪能してもらった。
アピールポイント
生産者との交流プログラムに手ごたえ
生産者と参加者の交流プログラムをポイントの一つにしており、「実際に畑を見て生産者と話すことができ、生産物への関心が高まった」「素晴らしい。ツアーをどんどん友人に広めたい」という感想が寄せられるなど参加者の満足度は高い。また、受け入れ側の生産者も「参加者から色々な感想をもらえたのが良かった」「参加者の驚きの表情と幸せいっぱいの笑顔に接し、心のふれあいができた」と好意的で、シェフからは「ツアーの都度、テーマ食材を使用したメニューを考える機会になったので、創作意欲が湧いた」との評価を得た。
また、バス車内ではテーマ食材や訪問先に関する事前レクチャーを交えた参加型クイズを催すなど、移動中も楽しめるよう努めた。
今後の展開
継続していくためには、ツアー内容の魅力はもちろんのこと、ツアーでの直接的な消費だけではなく地域に波及的な消費を生むことが必要。ツアー前後の買い物や飲食、宿泊、訪問農家での継続的な購買につながっていくような仕掛けづくりが今後の課題である。
後志には、今年度テーマとした素材以外にも多くの食資源があり、季節や地域に応じた複数の資源の組み合わせによるツアーの造成が可能である。生産者やシェフ、小売業者、生産者団体など組織や地域を超えた連携体制のもと、着実に課題を解決しながら、参加者はもとより生産者にも地域にもメリットを生むような、「しりべしアグリツーリズム」に取り組んでいきたい。
活用した地域資源
後志管内農産資源(トマト、ワイン用ぶどう、プルーン、ゆり根)/北海道有数の集積を誇る後志管内酒造メーカー
メディア掲載事例・受賞履歴
- 読売新聞(平成26年6月18日)
- 読売新聞(平成26年6月19日)
- 読売新聞(平成26年7月3日)
- HTB北海道テレビ「イチオシ!」(平成26年7月4日)
- 北海道新聞(平成26年9月23日)
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