概要・活動内容
観光素材は映画
稚内市を含む北宗谷地域の基幹産業である観光産業は、景気の低迷や他地域との競争激化等の影響により観光客の入込数が減少している。
本事業ではこの状況を打破するべく、平成24年11月３日に全国公開された東映創立60周年記念映画「北のカナリアたち」のロケ地を、地域の新たな観光資源と捉え、ロケ地を巡るモニターツアーやスタンプラリーを企画。また、Webサイトやロケ地マップ等を作成し、付帯観光資源の発掘や既存資源の磨き上げに繋げている。さらには地元企業の参加者意識の醸成も図り、新たな観光ルートの商品化、商店街等への回遊性向上を目指す。
アピールポイント
ロケセットを活用するモニターツアーは大好評
北宗谷の各地でロケが行われたことから、各地域の商工会（礼文町、利尻町、利尻富士町、豊富町）を共同実施者とし、併せて、各自治体や団体の観光担当者からなる広域的な委員会組織を設置。各地が進める観光振興事業等の情報共有化にも努め、各種誘客検証事業を実施している。
平成26年９月に実施した稚内市を発着場所とするモニターツアーには、全国各地から定員の３倍もの応募が寄せられた。メインロケセットの礼文島「北のカナリアパーク」での模擬授業やロケで使用されたお店などを巡る早朝散歩など、新たな体験観光の企画が大変好評だった。
今後の展開
「北のカナリアパーク」は、シニア層を中心とした体験模擬授業により訴求効果が実証され、さらに利尻山を眺望するビューポイントとしてテーマパーク・観光名所として確立された。
今後、既存観光資源と映画ロケ地の相乗効果をベースに、永続的な誘客を推進するためにも、本事業に参画した各団体が連携を密にし、協調体制を確立し観光振興に向けた取り組みを実施していく。
活用した地域資源
東映創立60周年記念映画 「北のカナリアたち」ロケ地／礼文島「北のカナリアパーク（映画では「麗端小学校岬分校」）」／利尻富士町「富士野園地」／豊富町「サロベツ湿原センター」
このプロジェクトの商工会議所はこちらです
稚内商工会議所
〒097-0022北海道稚内市中央２丁目４番８号
稚内商工会議所のオススメ
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礼文島「北のカナリアパーク」
ロケで使用された学校内には撮影時の写真や衣装を展示。また、主演の吉永小百合さんのバーチャルマネキンも楽しむことができる。
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利尻富士町「富士野園地」
映画内では、ユリ科の多年草「エゾカンゾウ」が咲き乱れる中、吉永小百合さんと教え子達が歌いながら歩くシーンで映し出されている。
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豊富町「サロベツ原生花園」
水平線まで続く日本一の高層湿原。映画では冬の厳しい自然環境が表現されている。