このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

概要・活動内容

二つの分科会で新規資源の発掘に挑む

苫小牧港を地域資源と考え、観光開発、特産品開発を調査・研究。工業都市であり観光地ではない当地において、どのような観光資源があるか、また、既存の観光土産ではないものをどのように創出するかを考えることにより、いかに交流人口を増やす糸口を見い出すかをテーマに検討するため、「観光開発分科会」「特産品開発分科会」の二つの分科会を設置した。

アピールポイント

豊かな自然と工業都市をミックス

観光開発においては、工業都市であると同時に自然が豊かな環境を活かした観光ルートの形成に着目。新千歳空港、苫小牧港のアクセスを活かした観光ルートを想定し、ラムサール条約に指定された野鳥の聖域であるウトナイ湖における、野鳥や野生動物の観察を組み込んだ。また、まったく逆の視点で、海上運送や様々な工場の様子が見学できる西部・東部工業地帯における産業観光の可能性を模索した。
特産品開発においては、通常、苫小牧名産である木の実、ハスカップとホッキ貝以外の食材を生かした新しいメニューを模索した結果、海産物として水揚げ量の多いスケトウダラに着目し、蒲鉾製品を試作した。また、地元で育成されている樽前湧水豚を使ったザンギと呼ばれるから揚げのようなメニューやトッピング素材としてハスカップを使ったソースも試作した。

今後の展開

観光開発においては、産業と自然を共生させたルート開発を想定し、空港から入る観光客、港から入る観光客の行程を考える必要がある。また、最古参の工場がまちの中心部にあること、地域の西部にも自然環境豊かなオートキャンプ場などがあることから、それらをどのようにルートミックスするかが課題である。
特産品開発に関しては、スケトウダラが流通する行程において、苫小牧での水揚げを特定することが難しいという現実があり、食品表示法をクリアするための工夫が必要となってくる。また、製品化するためには、タラ製品、豚肉製品ともテイスティングのモニターとブラッシュアップが課題である。

活用した地域資源

東部工業地帯/苫小牧港/ウトナイ湖/ハスカップ/スケトウダラ/樽前湧水豚

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苫小牧商工会議所

〒053-0022北海道苫小牧市表町1-1-13

苫小牧商工会議所のオススメ

  • 地域名産 ハスカップ

    地域名産 ハスカップ

    勇払原野に自生するスイカズラ科の落葉低木。名称はアイヌ語のハシカプに由来する。苫小牧では別名「ゆのみ」とも呼ばれている。6月には淡黄色のラッパ状の花を咲かせる。その実は15ミリほどの濃い青紫色で独特の酸味を持ちビタミンC、アントシアニン、カルシウムを豊富に含んでいる。お菓子、ジャム、ワインなどに利用されている。苫小牧の「市の花・木の花」になっている。

  • ホッキ貝

    ホッキ貝

    バカガイ科に属する寒海性2枚貝で正式名称はウバガイ。漢字では「北寄貝」と表記される。漁獲量は苫小牧が全国一のため、苫小牧の「市の貝」となっている。シコシコとした歯ごたえで、独特の甘みがある。栄養成分としては肝機能改善、血栓溶解作用に効果のあるタウリン、旨み成分ではグリシン、アラニンが豊富に含まれている。刺身のほか、カレー、炊き込みご飯などの料理に用いられる。

  • 名所 ウトナイ湖サンクチュアリ

    名所 ウトナイ湖サンクチュアリ