概要・活動内容
見慣れた「雪」を観光開発
「雪」を地域資源とした観光コンテンツの開発による冬期間の観光誘客推進を目的に、調査研究を実施した。実施にあたり、新たに「雪プロジェクト委員会」を発足。専門家によるコーディネートのもと、カテゴリー別による地域資源の再確認と整理・連携、委員・参画事業者共同による新たな観光コンテンツの開発を含めた観光プランの作成に取り組んだ。併せて、地域認知度、観光ニーズ、冬や雪に対するイメージ、競合相手となる地域の取り組みについて市場調査を実施。
また、小規模事業者に対して意識喚起を図る人材育成にも着手した。新たな課題も出たが、事業化に向けて指標となる意義ある成果を得ることができた。


アピールポイント
次代を担う人材にも参画を促す
事業推進の主体となる委員会メンバーは、観光業に携わる事業者のみならず次代を担う若手経営者等の参画を促したことによって、既成概念にとらわれない多様な取り組みを実現できた。併せて、専門家の活用により「雪」が地域資源であることの認識や、事業化に向けた新たな可能性を確認することもできた。
また、カテゴリー別の地域資源シートの作成により、次年度以降の幅広い利活用が期待できる。
今後の展開
観光の楽しみは、その土地の人との出会いでもあり、人もまた重要な観光コンテンツのひとつである。地域の暮らしや歴史を背景とした雪観光を推進するうえで最も重要なのは、受け入れ体制の整備である。今後は特に、雪国の暮らしを伝える人材の育成に力をいれていきたい。併せて、観光には欠かせない「食」についても冬期観光振興に付随して調査研究を実施していく。
また、観光プランとして発信していくものと、観光資源として発信していくもののすみ分けを図るとともに、地域資源の新たな活用方法についても検討を重ねていく。今年度作成した観光プログラムはさらにブラッシュアップし、併せて、試験的に実施した「雪国の暮らし親子体験ツアー」結果を検証しながら本格的な事業化の実現を目指したい。

活用した地域資源
雪/雪遊び体験
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新庄商工会議所
〒996-0022山形県新庄市住吉町3-8
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新庄亀綾織
織り目の模様が20数種類もあり、織り上げてから染色するため、しっとりした風合いと光沢、気品のある美しい色が特徴的な伝統の織物。工房「機織り長屋」は見学も自由で、展示即売のコーナーもある。