このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

概要・活動内容

「えごま」を新たな特産物に

富山市山田地区にある市が建設した牛岳温泉植物工場では、温泉の排熱や太陽光などの自然エネルギーを活用して「えごま」が栽培されている。
「えごま」には体に優しい有用成分が含まれていることは学術的にも証明されており、医薬品産業が盛んな富山においては、健康を増進する植物として、各方面から注目されている。
今回のプロジェクトでは、この「えごま」を富山の新しい特産物として育てるとともに、他の食材とのコラボレーションなどについて、専門家の指導のもと、調査研究を行った。また、平成27年3月には北陸新幹線が開業し、交流人口の増加が期待されるが、観光資源としての「えごま」の可能性を探り、観光客等に楽しんでもらうためのプログラムを考えた。

アピールポイント

環境負荷を減らす自然エネルギーの活用

国から環境未来都市として選定されている富山市において、温泉の排熱や太陽光など自然エネルギーを活用した「えごま」の栽培は、環境への負担が小さく、また、中山間地での新たな産業や雇用の創出に繋がり、地域の活性化に資するものと思われる。
当プロジェクトでは、「えごま」を普及させるため、学校給食などの加工業者や健康食品の製造業者、その他飲食店、マスメディアに参加を呼び掛けて、部会を運営した。
「えごま」の認知度はまだ低いが、市内のイタリア料理店が参加して行われたイベント「とやまイタリアンフェスタ2014」では「えごま」を使った料理が来場者に提供されるなど、露出度が高まっている。

今後の展開

富山市民への認知度を高めるため、市内各地で開催される物産展等に商品を出品し、富山市の「えごま」を周知させる必要がある。
また、全国展開としては、富山県内で認知度の高い配置薬販売業(いわゆる「売薬さん」)での流通や通信販売での流通も考えられる。
「えごま」は、昔から全国各地で栽培されていた植物である。「えごま」には、α-リノレン酸と呼ばれる体に有用な成分が含まれており、健康への意識が高まる中、注目を集めている。「えごま」を富山ブランドとして育てていくためには、安定供給が必要であるが植物工場での「えごま」栽培はスタートしたばかりであり、安定供給が今後の課題である。

活用した地域資源

温泉の排熱や太陽光など自然エネルギーを活用して栽培された「えごま」

このプロジェクトの商工会議所はこちらです

富山商工会議所

〒930-0083富山県富山市総曲輪2-1-3

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