概要・活動内容
地域経済への波及効果を生み出す
全国的に街道歩きがブームになりつつあるが、日帰りが多く、なかなか地域経済への波及効果が少ないのが現状である。そこで、中山道、初期中山道を多くの方に知ってもらい、さらに訪れる人を増やすとともに、地域経済への波及効果を生み出していく仕組みを塩尻、岡谷、下諏訪の３商工会議所、辰野町商工会で連携し取り組んでいる。関係機関と連携し首都圏の若者、女性を対象としたモニターツアーを企画し、新たなターゲット層の獲得を目指し自転車を利用した街道観光モデルコースの開発と、中山道ルート等サインデザイン調査を実施。また、首都圏の旅行を趣味とするアクティブシニアを対象に、中山道観光に関するWebアンケート調査を行い、ツアーの商品化を目指している。
アピールポイント
ここだからこそ味わえるゆっくりとした時間
全国でこの地域にしかない初期中山道を中心に、首都圏の若者や女性を対象としたモニターツアーを実施。せかせかと名所を見て回るのではなく適宜足を止め、写真を撮ったり地元の人々と交流したりする等、ゆったりとした過ごし方ができるプランニングが重要である。また、有名な観光地に飽きた旅行者、特に「自分で自分の旅をデザインしたい」という若者にとって、当時の面影を感じさせる宿場や豊かな自然が残り、なおかつ住民の「生活の匂い」「自然体のおもてなし」も感じさせる当該地域は旅先として十分な可能性がある事が分かった。アクティブシニアに対するアンケート調査から基礎的なデータが得られたので、今後の観光開発にフィードバックする。
今後の展開
地域の資産を十分に活かすためにはイベント型の集客ではなく、恒常的に集客できる持続可能な観光プランが求められる。地域に観光客が来る理由を作り、再訪問したくなる観光プランを作り上げるために、その地域を良く知る地元チームと、ターゲット層の視点や従来型ではないアイデアを持つ外部チームとの連携が必要。今後は引き続き塩尻、辰野、岡谷、下諏訪のメンバーと関連団体との連携を深め、平成26年度の事業で築いたベースをさらに発展させ、地域の資産を活用できる観光プランを開発していく。また、将来的には持続可能な観光マネジメントを行うための観光まちづくり組織の設立を視野に入れ、その組織づくりにも着手する。
活用した地域資源
中山道／初期中山道／中山道沿線の宿場や魅力
メディア掲載事例・受賞履歴
- 市民タイムス
- 信濃毎日新聞
- 市民新聞
- 長野日報
このプロジェクトの商工会議所はこちらです
塩尻商工会議所
〒399-0736長野県塩尻市大門一番町１２番２号えんぱーく４０６
塩尻商工会議所のオススメ
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塩尻 奈良井宿
中山道六九次のうち木曽路11宿の中の北から２番目にあたる奈良井宿。食はおやき、山菜、そば、五平餅など。技は木曽漆器、木曽春慶、曲物など見どころは江戸時代にタイムスリップしたような情緒あるまち並みが魅力。
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岡谷 シルク
明治時代初期、岡谷の人々はイタリア・フランスから導入された洋式製糸機械に創意工夫を重ねた諏訪式繰糸機を開発。その技術は全国に普及し、岡谷で生産された生糸の多くは輸出され、
「シルク岡谷」として世界に轟かせるなど、岡谷は一大製糸業地に発展し、日本の近代化に大きく貢献。 -
下諏訪 中山道下諏訪宿
江戸時代に中山道と甲州街道の合流地点として、また塩嶺峠や和田峠に挟まれた中山道唯一の温泉宿場町として大変栄えており、 今でも当時から続く旅館が現存し、豊富な湯量の温泉が湧き出るなど温泉宿場町の風情が残る。