概要・活動内容
歴史の重みを現代で学び、楽しむ
縄文文化は我が国固有の文化であり、ここ八ヶ岳山麓は紀元前3,000〜2,000年の縄文時代中期には日本で最も栄えた地であった。同時に、日本最古の国宝『縄文のビーナス』(紀元前3,000年)、平成24年に国宝指定された『仮面の女神』(紀元前2,000年)をはじめ多数の縄文土器の重要文化財を有する地でもある。これら多数の縄文文化財や縄文遺跡は、研究・学問の対象として多くの研究者・学者によりその地位を高め、世界的に注目される存在となっている。
今プロジェクトは、これらの地域資源を地域の産業活性化に活かしていこうという新たな取り組みである。縄文造形に表現された文様モチーフを環境づくりや商品開発に活かし、縄文遺産を現代に活かした観光事業開発を目指している。
アピールポイント
視覚で訴える歴史と文化
調査・研究事業から、八ヶ岳山麓における縄文文化への興味の高さとは裏腹に、実際に目で見えるものがごく限られているため、この地を訪れる観光客へのアピール度が低いことが分かった。今年度は「視覚に重点を置いた施策の実施」を念頭に、縄文土器の文様・モチーフ活用事例をまとめ、活用すると同時に試作品の開発を進め、外から見ても「ここはどんなところなのか」が見える商品づくりを目指してきた。まとめた事例は、商品開発のみならず地域の環境づくりのヒントとしても期待されており、今後の観光開発事業を進めるうえでも重要な役割を果たすことが期待されている。
今後の展開
活用事例を活かした商品開発を進めるとともに、地域を訪れる人々に対する「縄文の見える化」(環境づくり)を進め、訪れる人々が縄文文化の素晴らしさに触れ、感動する環境を整える。また、本年度提案された観光モデルプランを事例とともに、ツアー編として編集・発刊し、参画事業者が各事業所からの発信力アップのツールとして位置づけて集客力の向上を目指す。
地域の宝を磨き、顧客と共有化することが地域活性化につながるのだということを実感できる状況を生み出したい。さらに、行政の実施する縄文プロジェクト事業の協力も得て官民一体となって進めていきたいと考えている。
活用した地域資源
八ヶ岳山麓出土 縄文土器文様・モチーフ/国宝土偶 縄文のビーナス/国宝土偶 仮面の女神/縄文遺跡
メディア掲載事例・受賞履歴
- 長野日報 社説
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茅野商工会議所
〒391-8521長野県茅野市塚原1-3-20
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