このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

概要・活動内容

独自の資源を再発見

千曲市に古くから伝わる郷土料理の普及や、杏などの地域産品を活用した、新たな「食」の開発に取り組むための調査研究を行った。また、「食」を歴史的遺産などの恵まれた地域資源と結び付け、多くの観光客を呼び込める「観光資源としてのブランディング化」を図るための調査研究を行った。
千曲市には杏を中心とした果実類、郷土料理「おとうじ」、ユメセイキ(小麦粉)など、この地域独自の資源がある。また、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定された「稲荷山」、古来よりの大社「武水別神社」、長野県屈指のいで湯「戸倉上山田温泉」、約20万人の来場がある「あんずまつり」など、観光開発のポイントとなる歴史ある資源が明確になった。

アピールポイント

客観的意見を得て今後につなぐ

千曲市を客観的に俯瞰して調査する必要性を感じ、東京でのアンケート調査を実施。また、小田原・箱根で先進地調査を行い、地域資源を活用した観光の好事例を学んだ。
次年度以降に向けての構想については、計4回の委員会などで様々な意見交換を行った。特に、これまであまり関わりのなかった飲食業関係の小規模事業者が委員会に参加したことは、商工会議所としても地域としても、大きな成果であった。今回の調査研究事業の実施がなければ、実現しなかった。

今後の展開

杏を使った飲食メニューのさらなる改良や、地元の鉄道会社、バス会社、タクシー会社と連携し、名所とまつり、そして千曲の料理を組み合わせた総合的なツアーの開発を行いたい。
次年度以降は、長野新幹線の金沢延伸、善光寺御開帳など長野県全体が盛り上がるイベントが目白押しであり、大きな期待が持てる。また、しなの鉄道では戦国武将「真田信繁」に因んだ列車「ろくもん」の運行を行っており、豪華列車とコラボレーションした旅の開発も展望としてある。毎年4月に開催される「あんずまつり」の観光入込客数増加を目指すほか、市内高校生との連携やアイディア募集も検討している。

活用した地域資源

杏を中心とした地域資源/旧街道蔵のまち/さらしな姨捨名月(おばすてめいげつ)の里エリア/屋代駅周辺エリア/あんずの里エリア/戸倉上山田温泉エリア

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千曲商工会議所

〒387-0011長野県千曲市杭瀬下3丁目9番地

千曲商工会議所のオススメ

  • あんずの里

    あんずの里

    4月には杏の花が開花し、千曲市に本格的な春の便りが届く。あんずまつりは「森」と「倉科」の両地区で開催。なだらかな傾斜地にあんず畑が広がり、ひと目で多くの花が見渡せることから「一目十万本」「日本一のあんずの里」と呼ばれて久しく、市民の自慢でもある。

  • 稲荷山宿

    稲荷山宿

    戦国末期の城跡であったが、江戸時代には善光寺へと至る「善光寺街道(北国西街道)」最大の宿場町(1862年/文久2年)であった。2014年12月10日付けで、当地区は109地区目の重要伝統的建造物群保存地区として選定された。

  • 戸倉上山田温泉

    戸倉上山田温泉

    かつては善光寺参りの精進落としの湯として賑わい、現在も多くの観光客が訪れる県内屈指の温泉である。亀清旅館は、アメリカ人の若旦那タイラー・リンチ氏が「青い目の若旦那」として跡を継いでおり、2015年2月には「信州おもてなし大賞」を受賞した。