概要・活動内容
「遺産」ではなく、現役の魅力を届ける
富岡製糸場と絹産業遺産群の世界文化遺産登録に伴い、絹(シルク)に対する関心が高まっている。この機を逃さず桐生地域をPRするため、“遺産”ではなく現役で動いている桐生の織物工場等を観光客に紹介し、観光入込客数の増加を図る。事業は、「体験」をキーワードとしており、特にシルクを使った“織り”や“染め”といった桐生地域ならではの体験をしてもらうことで、桐生地域の魅力を観光客に発信したい。
もう一つの地域資源である“桑”(桑畑)は、古くから養蚕が盛んだった群馬県の原風景でもある。しかし、国産絹の需要減に伴い、桑畑・養蚕農家とも減少の一途を辿っている。こうした現状に歯止めをかけるため、桑(茶)を使った新商品開発、販路拡大を行うことで、桑・絹の需要減を乗り越えたい。
アピールポイント
桑×カレースパイスの新チャレンジ
桐生産の桑茶は、「非常に飲みやすい」とのことで、お客様から好評をいただいている。しかし、桑茶自体の味や風味が乏しく、これを素材として商品開発を行うには、「特色が無く、インパクトを出すのが難しい」という課題があった。そこで、本プロジェクトでは、スパイスの専門家であるメタ=バラッツ氏に相談し、桑茶カレースパイスの開発を行った。桑茶とカレースパイスが融合することで、カレーのスパイシーさにまろやかさが加わり、非常に美味しい調味料として生まれ変わった。桑茶を使った様々な料理の可能性が広がることで、プロジェクトの広がりも出てきた。
今後の展開
今年度実施した調査結果を元に、モニターツアーを企画・実施する。主な対象者は、東武伊勢崎線特急“りょうもう号”の利用可能な地域に在住する50代〜70代女性。都内から特急1本(約90分)で来ることができるという地の利を活かし、観光列車であるスカイツリートレインなどを使った列車の旅を企画する。市内観光では、シルクを使った“染め”や“織り”の体験、さらに桑を使った料理等の試作品を提供し、アンケートを実施する。その他、シルク観光マップの作成や旅をテーマとした展示会への出展を予定している。
活用した地域資源
桑/シルク
メディア掲載事例・受賞履歴
- 桐生タイムス(平成26年7月11日)
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桐生商工会議所
〒376-0023群馬県桐生市錦町3-1-25
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