このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

概要・活動内容

消費者ニーズに沿う、価値ある商品を生み出す

ニットには緯(よこ)編み・経(たて)編みがあり、緯編みには平型の横編みと輪状の丸編みがある。ニット生地を縫製するカット&ソウを含め、当地はニット製品の産地である。
大和高田地域に集積するニット編み技術を活用し、流行に左右されない本質的に良いものを、ユニバーサルデザインの観点から検討し、試作品開発を行うことを目的として活動を開始。永年の全国展開事業への取り組みにより、地域の事業者の課題が把握できるようになったことが本事業を始めるきっかけとなった。
繊維製品は海外産の安価なものが主流となっている中、良い点を消費者に訴え、価値を認めてもらうための工夫が必要であり、消費者のニーズに寄り添う方法を探り、それを実現するのも技術であると考える。そこで、消費者との価値の共有方法を探求することも研究課題とした。

アピールポイント

価値を高め、消費者に届ける

人材育成講座を活用し、映像の勉強会を実施。事業者の普段の作業をファインダーを通して眺めてみると、製造者の製品に対する思い入れがその優しいまなざしに感じられ、本人では気付かない発見があった。
また、国内百貨店の売り場販売員に対し、ユニバーサルデザインのニーズ調査を実施。高齢者や介護が必要になった人の衣類に固定観念がはびこっており、その立場の人々がおしゃれをし自分らしく装いたいという願いがなおざりにされがちであることが分かった。
ニットはその伸縮性からすでにユニバーサルデザインに適った衣類である。研究成果を活かし、消費者ニーズに寄り添った製品開発と発信の仕方でニットの可能性を広げていきたい。

今後の展開

消費の動向は安価なものを求める動きと、価格ではなく価値観にあうものを求める動きに、二極化している。当地のニットメーカーは小ロットで細やかな対応ができることが長所。多面的に消費者ニーズを収集する工夫を行い、お客様の求めるものに、半歩先の提案ができる体制を各社に作っていきたい。今回調査に協力いただいた百貨店とのパイプを今後も維持していくことができればと期待している。
また平成24年度より展開を始めたさくらコットンとの協働によりニットの産地として認知を高めたい。

活用した地域資源

大和高田地域に集積するニット編み技術

このプロジェクトの商工会議所はこちらです

大和高田商工会議所

〒635-0095奈良県大和高田市大中106-2

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