概要・活動内容
技術の継承と、再確立がテーマ
地域資源である府中味噌が本格的に他の地域へ広まったのは、江戸時代中期から。「府中に味噌あり」と当時の特権上流階級を中心に全国に名を馳せたが、今日、その味噌の技術を継承しているのは3社のみとなっている。また、大手メーカーによる全国展開や、食生活の変化によりそのブランド力は低迷状態。そこで、昨年、3社の連携により、味噌市場の環境および府中味噌の現状に関する調査や新商品の仕様に関する調査を行った。今年度は、調査結果を基に地域の企業と専門家や他の地域資源と連携して行い、歴史ある府中味噌をブランドとして再確立するための新商品の合わせ味噌を開発した。
アピールポイント
府中味噌ブランドを全面に押し出す
今までは、各社が独自に府中味噌の商品開発を行っていたが、アドバイザーを招聘し、地域の企業や地域資源と連携しながら新商品を開発。府中を全面に出してPRすることで、独自性と歴史ある府中味噌のブランドを再確立する。
また、新商品自体の販売実績だけを狙うのではなく、府中味噌ブランド浸透させるための手段として位置付け、消費者の認知度向上をねらった。さらに、合わせ味噌のレシピを活用することで地域事業者の新商品開発にも、府中味噌の組み合わせ方法が参考になり、府中味噌を使った関連商品が生まれた。
今後の展開
新商品の合わせ味噌はそれ自体の販売実績だけを狙うのではなく、府中味噌ブランド浸透のための手段として位置付け、消費者の認知度の向上をねらう。また、合わせ味噌のレシピは、新商品の開発にも参考になり、府中味噌関連商品の開発増加が見込める。今回の事業を基にした取り組みが多くのメディアに取り上げられることで、結果として府中味噌の魅力や特性、歴史的経緯といった要素が広く知られることにつながり、地域と連携した府中味噌の市場と販路拡大に繋がると考え、長期的に推進していく。
活用した地域資源
府中味噌
このプロジェクトの商工会議所はこちらです
府中商工会議所
〒726-0003広島県府中市元町４４５－１
府中商工会議所のオススメ
-
備後府中焼き
最大の特徴は中の“ミンチ肉”。そば入りのお好み焼きは、ミンチの旨みと野菜が一緒になり中はフワッ、外はカリッとした焼き上がり。香ばしいそばがまた旨い。手頃なお値段で、約40軒のお好み焼き店が提供中。
-
恋しき
明治5年創業の木造3階建ての旅館。平成2年に廃業したが、歴史ある建物と日本庭園を残そうと地元財界有志が出資し、平成19年にリニューアルオープン。現在、歴史ある建物を活用したカフェダイニングが入り、周辺には、観光案内所などが入る地域交流センターがオープンした。
-
三郎の滝
天然のすべり滝。長さ30mの天然のすべり台から清流に乗って滝つぼに飛び込む爽快さは格別。紅葉がきれいなことでも知られている。