概要・活動内容
サービスを提供する新モデルの手法
新規広域連携サイクリングイベント『サザンセト・ロングライドinやまぐち』の開催と合わせ、埋もれている資源の発掘やサイクリングを通じた新たなアプローチでの散策観光ルートを調査研究。サイクリングイベントとの相乗効果により観光産業の振興を図ることを目的に実施。従来の作り手側発想による【プロダクト・アウト型】の手法から脱却し、アンケート調査の結果を基に「お客様」が望むサービスを知り、それらを提供する【マーケット・イン型】の手法を取り入れた。本事業では「観光マーケティング」の手順に沿い、リサーチ=調査、セグメント=分類・分析、ターゲティング=対象設定を実施。「お客様」の興味度・来訪意欲などの調査結果を基に、【マーケット・イン型】の手法による3つの観光散策ルートを設定した。
アピールポイント
資源とニーズのピントを合わせる
カテゴリーごとに約430個の地域資源を棚卸しし、埋もれていた資源の発掘・自覚・再認識が進んだ。また資源を一覧化することで、参加者が柳井広域圏の観光におけるマーケット状況や環境を俯瞰して捉えることができ、全体傾向の理解と把握に繋がった。ターゲットについては、単なる属性やイメージのみで終始せず、具体的なキャラクターを設定することで、エリアの資源とのピント合わせや他地域との差別化のポイントを考えた。
ターゲットの志向から生まれた「属性のキーワード」を考えることで、“なぜこのターゲットにこの資源を届けるのか?”“なぜ、このように資源の見せ方を加工・工夫するのか?”という点を意識しながら観光散策ルートを作成した。
今後の展開
本事業では、調査結果を基に3パターンのターゲット・観光散策ルートを設定したが、「サイクリスト」という特殊ターゲットに対し、深い洞察・考察が不十分であった。現在のプランは、あくまでデータを基に設定したものであり、実際にターゲットとする「お客様」の意見を取り入れルートの問題点を考察、商品化に向けて持続可能性・実現可能性(一部ルート)の検証・ブラッシュアップを課題とする。
その後、事業成果である「柳井広域圏の観光散策ルート」を発信し、認知度上昇による誘客増加を図り、観光地として柳井広域圏のブランドを確立していく。また、誘客増加に合わせて地域内の経済効果をあげる取り組みを実施していく見通しである。
活用した地域資源
瀬戸内の多島美を中心とした景観資源/白壁の町並み/大島大橋/鳩子の湯/般若寺/ハミングロード等
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柳井商工会議所
〒742-8645山口県柳井市中央2-15-1
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