概要・活動内容
林商工連携で杉素材の魅力を伝える
本県は杉素材生産24年間連続日本一であり、30%を耳川流域で生産している。当市においても木材加工では高い一次製材加工技術があるが、外材等により厳しい経営を強いられている。そこで林業界と一次製材加工技術および建築設計業界や建築業界、木工業界との連携(林商工連携)により、新商品の開発および流通について調査研究を行った。
また、この事業を通じ、川上から川下の各業界の若手経営者等のさらなるレベルアップ(技術、販売力)を図るため杉材を活用した商品開発、需要の拡大について専門家を招へいし、人材育成研修を行った。
具体的なテーマは「温かみのある仮設住宅」「再利用できる仮設住宅」「定住型に利用可能な仮設住宅」。素材、構造設計、耐久性、販路についての調査を実施。特に本県においては南海トラフ地震による甚大な被害が予測されており、万が一の際、住居の確保が厳しくなると想定されていることも一因である。
アピールポイント
災害時にも存在感を発揮する
(1) 仮設住宅・日向モデルの構想
今回検討した仮設住宅モデルは、六畳一間。平常時の活用方法として、書斎や趣味の部屋、子ども部屋など、一般のプレハブ住宅と同じ用途とすることが可能。素人が少人数で組み立てができるモデルを考えることで、仮設住宅の建築経験を積み、災害時の住宅供給において活躍してもらうことができる。
(2) 自立型収納付き間仕切り
災害時の避難所は、体育館など広い空間を間仕切りで区切って活用することが多いが、避難所のプライベート空間確保については多くの課題が残されている。解決案の一つとして、今回考案したのは自立型収納付き間仕切り。収納部のデザインを変えることで、さまざまなバリエーションに対応可能であり、災害時のみでなく、平常時の間仕切りとして活用できるなど、メリットは多い。
今後の展開
(1) 組立式小規模住宅のモデル試作
(2) 自立型収納付き間仕切りの試作
(3) 製造ラインの確立
(4) 販売・流通ルートの確立
(5) 行政や国への法改正、法整備に対しての提言
活用した地域資源
耳川杉/木材加工技術
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日向商工会議所
〒883-0044宮崎県日向市上町3-15
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