このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

特集第5回「デザイン」

鯖江旅行記 めがねミュージアム内ショップのメガネ

  • 東京から3時間半で鯖江駅に到着
  • 旅人を出迎えるメガネのオブジェ
  • 100年前のメガネ生産現場
  • 歴史ある聴琴亭でそばを食す
  • ラポーゼかわだの温泉でポカポカに

一日目:メガネをつくって温泉へ!

※リンク箇所をクリックするとgoogle mapが表示されます。

東京から東海道新幹線を使って米原で特急しらさぎに乗り換え、鯖江駅(1)に到着した。所要時間は約3時間半。駅前の看板(2)には「めがね産地さばえ」の文字。市内の各所で、メガネをモチーフにしたオブジェが見られる。「SABAE Style」では、メガネづくりの技術から意外な製品が生まれたという。どんな製品なんだろうとワクワクしながら「めがねミュージアム」に向かった。

めがねミュージアム」内のショップには、鯖江の最新のメガネが勢ぞろいしている。スタッフの方がフレームやレンズの各パーツに使われている技術を教えてくれ、その水準の高さに驚く。そして、メガネが並ぶなかで異彩を放っていたのが、メガネづくりの技術を生かして「SABAE Style」で誕生した「テンプルボールペン芯ケース」「バタフライルーペ」だ。開発した乾レンズの諸井さんに話を伺うと、「せっかく高い技術があるんだから、新しいものを作って発信していかなくちゃ」とのこと。確かにこれらの新製品を見ていると、メガネづくりの技術が新しい可能性を秘めていると分かる。「遊び心は忘れないようにね」と付け加えた諸井さん。チョウを型どった見た目も楽しい「バタフライルーペ」を購入。
 オリジナルメガネづくりや100年前の生産現場風景(3)、時代のメガネや珍しいメガネの展示、そして有名人メガネコレクションを楽しめる「めがねミュージアム」はメガネの一大テーマパークだ。

ミュージアムを出る頃には、陽がもう沈もうとしていた。江戸時代にタイムスリップしたかのような景観の「聴琴亭」(4)で越前そばを堪能し、向かった先は「かわだ温泉 ラポーゼかわだ」(5)。この温泉は、肌がすべすべになる重曹泉と、動脈硬化防止に効能のあるとされる芒硝泉が同時に含まれる全国でも珍しい混合泉。森林と満天の星空に囲まれた露天風呂のロケーションは、あまりにも幻想的だ。この日は会えなかったが、タヌキが現れることもあるらしい。入浴後は肌がツルツルになり、しばらく身体が火照ったまま。その効果はてきめんだった。

宿泊もラポーゼかわだ。自分だけのメガネをつくった満足感と入浴後の心地良さに包まれて、あっという間に眠りに落ちた。

二日目:鯖江の手仕事と食を満喫

朝日と雪の織りなす美しい情景で、いっぺんに目が覚めた。今日は鯖江伝統の手仕事に会いに行こう。

まずは創業300年の老舗・関坂漆器が運営する「自然工房 与十郎」(6)。ここは、漆器・漆芸材料販売所や体験工房を備えており、喫茶店やコンサート設備も整っている。気軽に立ち寄って漆器を楽しめるスポットだ。「SABAE Style」で開発されたウイスキーフラスコやパイプ、葉巻入れもあり、重厚な質感は大人の男によく似合う逸品。
 「うるしの里会館」と「石田縞手織りセンター」(7)では、越前漆器と繊維というふたつの地場産業を体験。職人の鮮やかな手さばきに見入り、この地には伝統の手仕事が今もしっかりと息づいていることを実感した。

食の手仕事も忘れてはいけない。「ミート&デリカささき」のサバエドッグ(8)は、串に刺したソースカツ丼という新感覚のご当地グルメとして人気を集める商品だ。歩きながら、お菓子感覚でぺろりといただいた。1本250円。続いてはスイーツ。「ヨーロッパン・キムラヤ」の大福あんぱん(9)は、もち米と北海道産小豆をたっぷり使った大福もちとパンのハーモニーは、やみつきになる味わいだ。1個189円。

ところで、鯖江には歴史を感じさせる建物が多い。歴史の香りにつられて歩いていると、近松門左衛門(10)が現れた。住民の方に伺うと、近松はここ鯖江で幼少期を過ごしたのだという。なるほど、この雪国で育まれた感性が、後の数々の名作につながっていったのだ。そして近松像のほど近くに、城下町の風情を残す「七曲り通り」(11)がある。門左衛門少年が駆け回った同じ道を、ゆっくりと歩いて行く。雪に彩られた古い町並み。まるで絵画のようなシーンだ。

絵になるといえば、「西山公園」。鯖江藩主・間部詮勝が、領民の憩いの場とするため、自ら鋤や鍬を持って(これも手仕事!)大規模な庭園を造成した。藩主の願いどおり、今では約4万7千株のつつじが咲き誇り、展望台や広場に人が集まる鯖江を代表するスポットになった。公園内の西山動物園では、愛らしいレッサーパンダ(12)が有名。丸い目で見つめられると、その場から離れられなくなる。入園無料。

楽しい時間は早く過ぎ、白い雪が闇夜に光る。この地で出会った手仕事の精神を明日から自分も実践していこう。そう心に誓い、慣れ親しんだ雪道に別れを告げた。

  • 「与十郎」では漆器やお茶、音楽も楽しめる
  • 石田縞手織りセンター
  • 鯖江の人気B級グルメ・鯖江ドッグ
  • ヨーロッパン・キムラヤの大福あんぱん
  • この地で育った近松門左衛門像
  • かつての城下町・七曲がり通り
  • 西山公園の愛くるしいレッサーパンダ

おみやげ

ふわりん(左)スイーツセット(右)

鯖江市は知る人ぞ知るスイーツの町。「弁慶堂」のふわりん(左)は、もちもち感にあふれるパフケーキ。「サバエシティーホテル」のスイーツセット(右)は、こだわりの素材と上品な味で人気。

鯖江市は「メガネ」「漆器」「繊維」に加え、城下町や西山公園など見どころがたくさんあります。ぜひ鯖江にいらして、皆さんの「SABAE Style」を見つけてください。

  • プロジェクトの詳細はこちら
  • feelNIPPON内の関連ページはこちら

案内してくれた人 鯖江商工会議所 中小企業経営相談所 福原千恵美さん

鯖江MAP

※クリックされると掲載された情報の詳細が表示されます。

聴琴亭

聴琴亭 〒916-0034
福井県鯖江市
下新庄町63-44
TEL:0778-52-7514
ホームページはこちら

めがねミュージアム

めがねミュージアム 〒916-0042
福井県鯖江市新横江2-3-4
めがね会館
TEL:0778-42-8311
ホームページはこちら

かわだ温泉 ラポーゼかわだ

かわだ温泉 ラポーゼかわだ 〒916-1235
福井県鯖江市
上河内町19-37-2
TEL:0778-65-0012
ホームページはこちら

自然工房 与十郎

自然工房 与十郎 〒915-0256
福井県越前市
赤坂町3-21-1
TEL:0778-43-0009
ホームページはこちら

うるしの里会館

うるしの里会館 〒916-1221
福井県鯖江市
西袋町40-1-2
TEL:0778-65-2727
ホームページはこちら

鯖江市繊維協会・石田縞手織りセンター

鯖江市繊維協会・石田縞手織りセンター 〒916-0004
福井県鯖江市
糺町32-1-1
TEL:0778-52-1880
ホームページはこちら

ミート&デリカささき

ミート&デリカささき 〒916-0026
福井県鯖江市
本町3-1-5
TEL:0778-52-4129
ホームページはこちら

ヨーロッパン・キムラヤ

ヨーロッパン・キムラヤ 〒916-0025
福井県鯖江市
旭町2-3-20
TEL:0778-51-0502
ホームページはこちら

七曲り通り

七曲り通り 〒916-0001
福井県鯖江市
吉江町3-2

西山公園

西山公園 〒916-0027
福井県鯖江市
桜町3-8-9

ベルジェ・ダルカディ弁慶堂

ベルジェ・ダルカディ弁慶堂 〒916-0047
福井県鯖江市
柳町4-1-16
TEL:0778-51-0179

サバエシティーホテル

サバエシティーホテル 〒916-0027
福井県鯖江市
桜町3-3-3
TEL:0778-53-1122
ホームページはこちら

加藤吉平商店

加藤吉平商店 〒916-0001
福井県鯖江市
吉江町1-11
TEL:0778-51-1507
ホームページはこちら

鯖江駅

〒916-0053 福井県鯖江市 日の出町1-2