低カロリーで栄養価が高いことで知られるかんぴょう。国内消費量は年間2,700tとされているが、国産品が占める割合はおよそ約1割程度。そのうちの95%が栃木県で生産されている。しかし近年は、生産者の高齢化と後継者不足が問題となっていただけでなく、消費低迷のあおりを受け、かんぴょうの生産そのものが危機的状況にあった。そこで小山商工会議所は、地域資源であるかんぴょうに再び注目を集めてもらえるよう、現代食生活の中でかんぴょうを活用するプロジェクトを平成20年度に実施、かんぴょうの食材化に取り組んだ。
現代食生活へ適用できる食材化に向けて、まず、ひも状のかんぴょう(ユウガオの実)を粉末化することにチャレンジ。温風熱処理による粉末化とフリーズドライ方式による粉末化の2種類を実現させた。その後、かんぴょうぱうだーの活用事例として、麺にパウダーを練り込んだ「かんぴょううどん麺」への応用開発に着手。試作品の試食やアンケートなどのマーケティングを繰り返し、パッケージも親しみやすいものを公募した。さらに飲食店の協力を得てレシピ開発を行い、「ぐるなび」のツールを活用した広報活動により「かんぴょうぱうだー」と「かんぴょううどん麺」の知名度を上げることに成功、テレビ番組などでも取り上げられ、全国から大きな反響を得ることができた。
当初は小さなプロジェクトだったが、現在は県内で知名度を上げ、首都圏進出が決定するなど大きなプロジェクトへと発展し、21年度から事業化した。また、かんぴょうの作付けをやめていた農家から、作付け協力の申し出があるなど、かんぴょうの生産量にも向上の兆しが見え始めている。さらに、小山市内の県立高校生によるかんぴょうの作付けとパウダーを活用した「桜咲サブレ」の製品化のほか、かんぴょうアイス、かんぴょううどん平麺(パスタ風麺)、かんぴょう餃子(白の餃子)など多数の新商品が登場している。今後は県内だけでなく、首都圏はもちろん全国的な展開を進める予定であり、首都圏進出第一弾としては、平成24年1月よりJR上野駅「のもの」にて、商品が販売される。
平成21年度 | プロジェクトの事業化に取組む かんぴょうぱうだー(粉末)・かんぴょううどん麺の販売開始 feel NIPPON出展による取引先の開拓 |
---|---|
平成22年度 | かんぴょうアイス、かんぴょううどん平麺(パスタ風麺)、 かんぴょう餃子(白の餃子)、かんぴょうサブレ販売開始 |
平成23年度 | 新商品開発に取り組む かんぴょうラーメン、かんぴょう冷し中華、かんぴょう焼きそば、 かんぴょうどら焼き販売開始 |
商品開発においては、県内の食品事業者とのコラボレーションにより商品化することができました。さらに県内の主な販売店で取り扱かっていただいたことで、「かんぴょううどん」「かんぴょう○○」と広く認知いただけるようになりました。
営業担当がいない当所が、販売先や商品開発企業を増やすことができたことは、feelNIPPON展示会での出会いをはじめとした、さまざまな広報活動のおかげだと思います。事業者をはじめ、消費者の方からご支持いただいたことが、事業の成功につながりました。本当にありがとうございます。皆様の協力により一歩一歩、これからも本プロジェクトを育てていきたいと思います。