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津軽の職人技を活用し、
伝統工芸の新たな可能性を提案
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村谷要さん
劇場型まちづくりの核となる地域資源を発掘
弘前商工会議所では、城下町・弘前を一つの劇場に見立て、その空間をデザインすることで地域資源の活用、ならびに活性化に取り組んでいます。当初は全国的な知名度が高い津軽塗にスポットライトを当てて活動してきましたが、木工品や刃物など、まだ広く知られていない製品があることに着目。15年ほど前から職人さんたちのネットワークづくりを始め、弘前の住空間からオフィス、街全体までデザインする伝統工芸品づくりをスタートしました。
様々な技を持つ職人さんたちが定期的に集まるワーキンググループでは、互いにアイデアを出し合うことで、単独では出てこなかったような発想が生まれ、次々と新商品が開発されています。強度とデザイン性を兼ね備えた津軽の伝統工芸・津軽こぎん刺しを活かした「こぎん刺しワインバッグ」と、試作段階で刃が折れたことがきっかけで生まれた「りんご包丁」は、日経トレンディネット読者が選んだBEST10にも選出されました。
また、青森県産の杉とりんご樹の端材を活用した木製段ボール「e.wood」は、バイヤー様や審査員から高い評価をいただき、確かな手ごたえを感じています。今回得たアドバイスを活かし、商品のブラッシュアップを続ける考えです。
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