北海道グルメと言えば、外せないのがラーメン。行列ができる名店が一堂に集まった「札幌ら~めん共和国」[1]では、道内各地の味巡りを楽しむことができる。地元・札幌からは3軒の人気店がエントリーし、それぞれが個性ある旨さを競っている。北の大地で育まれたラーメンは、まろやかでコクがあり、どれも身体の芯まで温まる。ここでしか食べられない限定ラーメンや季節の新作を味わえるのも、共和国ならではの特典だ。札幌ラーメン発祥の時代である昭和20年代をイメージしたフロアには、SLなると号[2]が停車し、当時のまちなみを再現している。また、お土産ショップ「札幌ら~めん開拓舎」では、道内各地の有名ラーメンが数多く取り揃えられている。札幌駅前のビル内にあり、アクセスも便利なので旅の途中にぜひ立ち寄りたいスポットだ。
道内から新鮮な食材が集まる、札幌。四季折々の旬も素晴らしいが、年間通して旨さを堪能できるのが横綱級に有名なジンギスカン[3]である。クセがなくヘルシーなラム肉は、観光客だけでなく地元でも日常的に愛されている。開拓地時代の雰囲気を残す赤レンガのサッポロビール園[4]では、ダイナミックなジンギスカンとともに、できたてのフレッシュな生ビールが楽しめる。澄んだ空気の下、北の気候とも相まって、その美味しさは格別だ。
片や札幌発祥の名物グルメとして、近年、その名が定着してきたのが、スープカレー[5]だ。ニューウェーブのように思われがちだが、誕生は1970年代と言われている。奥深い味わいのスープにスパイスのハーモニーが効いて、やみつきになる人も多い。それぞれの店によってベースのスープやスパイスの調合、サラサラ系、とろとろ系などスタイルは様々。オリジナリティいっぱいの中から、お気に入りを見つけよう。