県の文化財をはじめ、歴史的建造物は主に小野川[1]周辺に並んでいる。かつて三菱銀行であったレンガ造りのレトロモダンな「三菱館」[2]は、現在はギャラリーになっている。また、町中が心待ちにしている「佐原の大祭」[3]は、夏は八坂神社[4]の祗園祭として、秋は諏訪神社の秋祭りとして年に2回行われ、「山車会館」[5]では年中4トンもの迫力ある大人形の山車を間近で見ることができる。巨大な山車を能の舞のように優美に操る様は圧巻だ。
また「まちぐるみ博物館」という活動では、植田屋荒物店[6]など45の商家に代々残っている家宝やコレクション、生活の中で使用していた道具などを一般公開し、訪れた人に見学してもらっている。博物館に保存されたものではなく、それぞれの家で大切に残してきた歴史の証は、他ではなかなか体験することができない。もうひとつの佐原人の気質である「あたたかで親しみやすい」もてなしに触れ合える機会にもなっている。
日常を忘れる優雅でモダンな店内から眺める、800坪の美しい日本庭園。凄腕シェフの技と厳選された素材が映える「江戸優り御膳」は、まさに本物を極める佐原魂を味わうことができる。五感プラスアルファの贅沢が堪能できる店。