埋もれていた資源を発掘してグルメ商品に
萩地域で「金太郎」と呼ばれる小魚のヒメジを使った商品開発を進めている。大昔に同地域で作られていた「桜干し」を復刻し、さらに酢漬けやオイル漬け、しゅうまいなども開発して新しい楽しみ方を提案している。これら全9種の加工品を全国展開するために、万人がちょうど良いと感じる味付けにする必要がある。そこで、会場でフィレのプレーンとすり身揚げ、しゅうまいの試食を実施。白身ながら力強い味を体験してもらうとともに、味付けの感想を求めた。
「『金太郎』は、フランス料理の高級食材『ルージュ』に味が似ています。小魚のため加工に手間がかかりますが、加工品としての価値を高めて、アッパークラスのレストランでも使われる食品を目指していきます。味の良さには自身があるので、とにかく一度食べていただきたいです」
萩ぶらんど流通開発室 中澤さかなさん
うま味が強いので加工のし甲斐がある商材です
「『金太郎』は、見た目が鮮やかなだけでなく、ほかの白身魚と比べてうま味が強いので、加工品としての利用の可能性は非常に高いと思います。ねばり強く研究開発をしていくべきですね」
調味料メーカー 藤井良紀さん