肉醤油とその関連商品を開発して、道内外での販売を目指す。新たな美幌町の名物が誕生し、「美幌」の知名度を上げることで、今まで連携の少なかった町内各者の一体感が向上して明るい活気のある町にしていく。
地元産豚肉から作った旨味調味料「美幌豚醤油まるまんま」
地元産豚肉から新しい調味料の誕生
美幌町は農業が基幹産業であり、全国的にも豊かな土壌と高い日照率を誇る。一方で、屈斜路湖などを有しながら、通過型の観光地となり観光客等が激減している現状から、恵まれた環境を活かした特産品を開発し、町に元気を取り戻すため立ち上げたのが本プロジェクトである。
平成22年度では、北海道立美幌農業高等学校が飼育していた美幌豚を活用、同校の協力のもとで豚肉を美幌産米麹で醸成した豚肉醤油の試作品「美幌豚醤油まるまんま」や、クリームチーズ、ジャガイモなどをサンドした「美幌バーガー」を開発し、今年度はその改良に取り組んだ。最初は手探り状態だったものの、専門家から醤油のルーツは魚や肉を塩漬けにした醤(ひしお)の副産物であり、平安時代中期に作られた辞書にも肉醤油について触れられているということを学び、豚肉から醤油を作ることに成功した。
この豚肉から作った旨味調味料「美幌豚醤油まるまんま」は全国的にもまれであり、地元を中心に、平成24年5月から販売開始予定している。
地域一丸となってご当地肉醤をアピール
商工会議所が調整役となり、地域の飲食店経営者、青年団体、参画事業者、観光協会、役場などが一丸となって取組んだほか、美幌高校・オホーツク圏食品加工技術センター・東京農業大学網走校の学術研究機関と連携を図った。
全国的にも珍しい、豚肉を原材料とした醤油として、北海道が推進している食クラスター連携協議体のプロジェクトに採用され、地元新聞などで開発経緯や特徴などが紹介された。
また、試食会においては、「美幌豚醤油まるまんま」を試食した主婦らから「料理の隠し味に使用すれば料理がおいしくなる」「家庭に1本あると料理が簡単になる」などと好評を得た。
さらに、「feel NIPPON春 2012」出展時には約100社のバイヤーが興味を持ち、ブースに来場した。
イベント利用で町民への定着と認識を高める
地元町民に愛用される肉醤にするために、各種イベントを開催し、認知度を上げる。
まず「美幌豚醤油まるまんま活用料理教室(仮称)」を開き、地元調理人による醤油を活用した料理を町民に周知する。次に、レシピコンテストを開催し、レシピ集を作成するとともに、町民にご当地肉醤としての認識を高める。そして、特産品販売のイベントやfeel NIPPONの展示会などに参加し、全国へ販路を拡大する。
活用した地域資源
美幌産豚肉
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美幌商工会議所
〒092-0004北海道網走郡美幌町字仲町1-44美幌経済センター
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