このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

青森県・五所川原商工会議所
五所川原にしかない「赤〜いりんご」で作ったドレッシング

1.スタイリッシュなボトルと鮮やかな色で食卓を彩ってくれる「赤〜いりんごドレッシング」
2.皮をむいても中まで赤い
3.「赤〜いりんごジャム」(90g/500円ほか)は程よい酸味で甘さ控えめ
4.通常のりんごの花は白だが「赤〜いりんご」は花まで赤みがかっている

赤〜い見た目を生かしたドレッシングを皮切りに知名度上昇中!

 皮はもちろん果肉まで真っ赤な「赤〜いりんご」。世界で唯一、五所川原だけで作られている特産品だ。平成20年から五所川原商工会議所が中心となり、このりんごのブランド力を全国に広めようとする取り組みが始まった。まずは、平成19年7月に設立した赤〜いりんご応援隊が、「赤〜いりんご」を使った炭酸飲料や果汁を含ませた麺などの試作品を開発。今年8月には商品第一弾となるドレッシングを発売するまでに至り、すでに観光客などにも話題となっている。「赤〜いりんご」の魅力とともに今後の展開を聞いた。

 りんご農家の今寿司さんによると「『赤〜いりんご』はそもそも、りんご育種家の故・前田顯三(まえだけんぞう)氏が、病害虫に強いりんごを作ろうと研究を始めたのがきっかけでできました。昭和14年から20年以上もの歳月をかけて育種が行われ、前田氏が亡くなった昭和41年以降は、その研究を市が受け継ぎ、さらに改良を重ねて現在のものになりました。長い年月をかけて、地域の人たちの協力を経て完成した『赤〜いりんご』は、1996年に品種名『御所川原』として登録され、名実ともに世界でここだけにしかないりんごになったんです」とのこと。

 赤い見た目が印象的だが、それ以外にも何か特徴はあるのだろうか。「ポリフェノールが一般的なりんごの約3倍も含まれているので、健康指向の人にもおすすめですよ。さらにおもしろいことに、このりんごは花も赤いんです」(今さん)。ゴールデンウィークごろになると鮮やかな赤い花が咲き乱れ、「赤〜いりんごの並木道(五所川原市一ツ谷)」などに多くの観光客が訪れるのだという。
 そんな「赤〜いりんご」を使っての商品開発は着々と進み、赤〜いりんご応援隊から発展した赤〜いりんご株式会社により「赤〜いりんごドレッシング」(200ml/700円ほか)が発売され、「立佞武多(たちねぷた)の館」や「金木観光物産館 MADENY(マディニー)」など、市内のいくつかの店舗で購入できる。

 赤〜いりんご株式会社代表の長内美子さんは「あえて少しとろみを付けてあるので、食材にかけた時に流れ過ぎず、料理を鮮やかに彩ってくれます。味は、『赤〜いりんご』の酸味の強さを生かしつつ、県内産のにんにくを効かせて仕上げました」と、その魅力を語ってくれた。好評の理由について、長内さんはこうも分析する。「多くの人に予想以上の好評を得ていますが、特に若い女性に人気なのがうれしいですね。ボトルやパッケージなどのデザインにもこだわったのがよかったのかもかもしれません。贈り物にもおすすめですよ」。

 この成功を受けて「赤〜いりんご」を生かしての新たな商品開発が進んでいる。10月中にはサイダーとゼリーを発売する予定。さらに、9月に収穫された「赤〜いりんご」を使って来春に発売する商品の研究もすでに始まっており、世界で唯一のりんごを使った地域振興はますます加速していきそうだ。

「赤〜いりんごドレッシング」はここで買える!
金木観光物産館 MADENY 住所:五所川原市金木町朝日山195-2 電話:0173-54-1155 営業:9:00〜18:00 休み:無休 駐車場:20台(無料) HP:公式サイト
立佞武多の館 店舗データは下記参照 HP:公式サイト

五所川原をもっと楽しむ! ここに立ち寄りたい!

自然菓子あるる

ブッセやミルフィーユなどのフランス菓子を販売する店。「アップルパイ」(1200円)や「赤いりんごのフラン」(1500円)など赤〜いりんごを使った菓子が6種ほどある。喫茶スペースもあり。

住所:五所川原市大字唐笠柳字藤巻509-5
電話:0173-33-3055
営業:9:00〜19:00
休み:火曜
駐車場:10台(無料)
赤〜いりんごの並木道

市内一ツ谷地区には、花まで赤い「赤〜いりんご」の木が1kmに渡って約380本も並ぶ。春に真紅の花が咲く様子は、五所川原だけでしか見られない光景だ。りんごの実が大きくなる秋頃も見物。

住所:五所川原市一ツ谷地区周辺
レストラン 赤〜いりんご

ホテルパークイン五所川原に入っているレストラン。定食からステーキまで旬の素材を使った和・洋の料理がそろう。ホテルのフロントでは「赤〜いりんごジュース」(180ml/250円ほか)も販売。

住所:五所川原市大字唐笠柳字藤巻66-12
電話:0173-34-8910(代) 営業:7:00〜9:30、11:00〜14:00、17:00〜22:00
休み:無休 駐車場:130台(無料)
HP:公式サイト
立佞武多の館

青森名物の夏祭りで使う高さ20m以上もある「立佞武多」を展示する多目的施設。民芸品手作り体験工房やカフェなどもあり、売店には、ドレッシングをはじめとする「赤〜いりんご」製品を置いている。

住所:五所川原市大町21-1 電話:0173-38-32
32(代) 営業:店舗により異なる 休み:無休 駐車場:普通車20台、大型車6台(200円/1時間、以降100円/30分)※立佞武多展示室か美術館展示ギャラリーに入場の場合または館内で2000円以上の買物・飲食の場合は2時間無料 HP:公式サイト
電車でアクセス

◎東京駅から
JR東京駅から東北新幹線にてJR八戸駅へ、JR東北本線に乗り換えJR青森駅へ、JR五能線に乗り換えJR五所川原駅へ

◎大阪駅から
JR新大阪駅から東海道新幹線にてJR東京駅へ、東北新幹線に乗り換えJR八戸駅へ、JR東北本線に乗り換えJR青森駅へ、JR五能線に乗り換えJR五所川原駅へ

◎札幌駅から
JR青森駅からJR五能線にてJR五所川原駅へ

車でアクセス

◎東京駅から
首都高速中央環状線、首都高速川口線を経て東北自動車道へ、浪岡ICを降りて、浪岡五所川原道路を経て五所川原へ

◎大阪駅から
名神高速道路、北陸自動車道、磐越自動車道を経て東北自動車道へ、浪岡ICを降りて、浪岡五所川原道路を経て五所川原へ

◎札幌駅から
国道7号線、国道101号線を経て五所川原へ