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特集第2回「米・野菜」 食感抜群!道産米粉スイーツ

味とともに用途も広がる北海道米。「ライス愛すプロジェクト」から、なんと北海道米の米粉を使用したスイーツが誕生した。米粉パン「コメフル」を開発したシロクマ・北海食品の荒川伸夫社長は言う。

「私たちはずっと北海道産ということにこだわってパン作りをしてきました。コメフルも北海道の巨大胚芽米・ゆきのめぐみを使用。GABAやビタミンEが豊富に含まれヘルシー、そしてなにより道産だから安心安全です」
 米粉以外にも道産の大豆ジャムとサケ皮コラーゲンを使用。ドライフルーツを混ぜることで米粉のもっちり感とフルーティーな風味のハーモニーを楽しめる。店頭での売れ行きも上々だ。
「ありのままの北海道の味を楽しんでもらって、食料自給率向上に少しでも寄与できれば」と願う。

米粉のロールケーキ「米っこロール」とブッセ「こめ丸」を開発したベイクド・アルルの川瀬貞弘さんは米粉という食材に早くから着目していた。
「米粉のメリットは小麦粉では得られない食感と、ヘルシーさ。パティシエとして扱う新たな食材なのでお菓子づくりの楽しみも増えました」
 道産米粉を20%使用、ふんわりもちもちとした今までにない食感。スイーツの開拓ですね、そう話を向けると「まだまだ先がありますよ」と頼もしい言葉が返ってきた。

創業105年の月寒あんぱん本舗ほんまは、銘菓「月寒あんぱん」の米粉版を試みた。
「北海道米は年々美味しくなっている。だからこそ米粉を活かした商品には価値がある」と本間幹英社長は商品化への意気込みを語る。

プロジェクト関係者に共通するのは、「北海道米や米粉の魅力をもっと知って、もっと食べて欲しい」という大志だ。ふと、道産米粉スイーツをケプロンやクラーク博士が食べたら何を思うだろうと考える。無理だと思われていた北海道米の生産に取り組んだ農家。その米粉を使用し創造性あふれるスイーツを作った職人。「無から有へ」という開拓精神は、今もなおこの地の人々に着実に受け継がれている。

「ライス愛すプロジェクト」では米粉活用商品を公募。試食会の開催などを通じ商品の普及を徹底サポートした。

ライス・愛す・プロジェクト
ツカモトミルズの製粉設備 できたての米粉 知られざる米粉のチカラ ツカモトミルズ代表取締役 鎌田英宏さん

ツカモトミルズは1世紀以上にわたってこの地で製粉とその関連事業を営んでおり、道内きっての製粉設備を誇る。鎌田英宏社長に米粉の魅力を伺うと「食感・ヘルシーさ・汎用性」を挙げる。「一度口にするとクセになるもっちりとした食感は米粉ならでは。さらに小麦粉より油の吸収率が低く、アミノ酸のバランスも優れている。スイーツだけじゃなく麺類やグラタンなどにも使える汎用性の高さも人気の秘密」とのこと。積極的に活用したい。

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