江戸時代に奥州街道屈指の宿場町として栄え、松明あかしや須賀川牡丹園など伝統的な観光資源を多く有する須賀川市。この町に夏の到来を告げるお祭りが「きうり天王祭」だ。きゅうり２本を奉納、お守りとして１本持ち帰りそのきゅうりを食べると無病息災・家内安全の御利益があるとされる。
実は須賀川市は夏秋きゅうり出荷量日本一の地。今、この特産品・きゅうりを活用した新商品が続々と開発されている。「美肌パック」「きゅうりドリンク」など意外性に富むものばかりだが、なかでもきゅうり焼酎「すかQ」はこだわりの清酒と新鮮なきゅうりを丹念に仕込んだ本格焼酎で人気を集める。“みずみずしさ”を追求した飲み口は上品ですっきりとしており、女性にも好評だ。
このたび「すかQ」は第一弾から改良を進めた第二弾が発売。アルコール度数は２５度で小売価格は１，５００円（７２０ml）。新鮮なきゅうりの香りを楽しんでみてはいかがだろうか。

サボテンがβ-カロチン、カルシウム、クエン酸など栄養素を豊富に含む食材であることはあまり知られていない。サボテン実生栽培で全国シェア１位の春日井市では、サボテンの高い栄養価と食材としての可能性に着目し、サボテン発泡酒やサボテンラーメンの開発に至った。
そしてこのたび、春日井市のラーメン団体の監修でサボテンラーメンがインスタント化。粉末化したサボテンを乾麺に混合することで、つるりとしながらも粘りのある食感となっており、トッピングのサボテン胡椒をふりかければ塩味のスープにサボテンの風味がより引き立つ。
１パック２人前で５８０円。お土産品にもピッタリだ。

瀬戸内海に面する柳井市は、自然薯（じねんじょ）栽培発祥の地。１５年前、それまで山でしか採れなかった自然薯の畑での栽培方法を、柳井市の「政田自然農園」が国内で初めて確立した。以来、柳井市では高品質な自然薯を通年で生産している。
そして昨年、柳井商工会議所は自然薯を用いた「美味しいお料理レシピコンテスト」を開催。多数寄せられたアイデアの中から好評だった商品に改良を加え、今年「里山のチーズケーキ」（１８０円）と「もっちり自然薯プリン」（２８０円）の販売を開始した。世にも珍しい自然薯スイーツは、粘り気のある自然薯独特の食感と自然の甘味が人気だ。
自然薯は古来より滋養強壮効果のある食材として重宝されてきた。ヘルシーでスイートな味わいを、ご賞味あれ。