滞在二日目の岡山市。昨日と変わらぬ穏やかな気候の中、岡山城内を上下し、風光明媚な後楽園を散策していたら、心地良い疲れとともに無性に甘いものを食べたくなった。そんな欲張りな要望にも応えてくれるのが、この街だ。平成21年度の岡山商工会議所のプロジェクト「フルーツパフェの街おかやま」で岡山県産のフルーツとパフェのコラボを実現させ、現時点で岡山市内40店舗がそれぞれオリジナリティあふれるフルーツパフェを用意している。 駅前の老舗カフェ「えきまえミヨシノ カフェ・ド・パリ」では、3つのフルーツパフェが人気を集める。プロジェクト開始後、複数のメディアに取り上げられるなど大反響で、女性客や家族連れの姿が多くなったという。 その、「年中、旬の果物が味わえる」という岡山らしい特徴を最大限活用して生まれたのが、メゾンフードの「岡山讃果季節のコンポート」。コンポートはフルーツをシロップやワインで煮込んだスイーツで、ここではビワ、イチゴ、キウイ、柿、白桃、ピオーネなど季節ごとに旬の果物を使用する。1年を通して10種以上、岡山県産フルーツのオールスターが楽しめる。 「これだけフルーツが揃っているとどれを使っていいか分からなくなる。それなら、欲張りにどんどん使っていこうと思いました」と開発した川上さんは笑う。繊細なフルーツの味わいはそのままに、白桃にバラ、ヤーリー梨にアニスの香りを加えるなど、フレンチ料理人ならではの発想も生かした自信作だ。 「こだわりの逸品『おかやま果実』」ブランドでは、旬のフルーツを活用したバラエティに富んだ製品が続々と誕生。詳しくはおかやま果実のホームページを参照されたし。スイーツだけでないその幅の広さにきっと驚くはずだ。 晴れの国にも夜の帳が下り、いよいよ帰京の時が来た。不思議なことに、この地に来た時よりもハツラツとしている自分がいる。スイーツには、人を元気にさせる力があるのだろう。実際、美味しいスイーツを食べる時、人は自然と笑顔になる。スイーツがあふれる晴れの国は、笑顔の国でもあったのだ。 |
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問:メゾンフード(086-262-2282) |
問:中井製作所(086-274-7617) |
問:岡山夢菓匠 敷島堂(0869-22-0059) |
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