七尾市の伝統の和菓子「大豆飴(まめあめ)」は、大豆の粉と水飴を練ることで独特の風味と香ばしさが楽しめる逸品。そのルーツは古く、戦国時代七尾に小丸山城を構えた前田利家が豊臣秀吉に献上した記録が残っている。以来数世紀、アレンジを加えながら脈々とこの地で親しまれてきたが、平成18年度に戦国時代当時の味を再現することに成功。砂糖未使用で甘さ控えめ、地元産の大豆を使った古くて新しいヘルシーなスイーツとして話題を呼んだ。
19年度の七尾商工会議所のプロジェクトでは、この復刻版大豆飴をさらに改良。大納言小豆入り抹茶、ゆず入り、ドライフルーツ入りの三つの味を開発し、パッケージもサイコロ型(500円)や木箱入(1500円)などTPOに応じて選べることができる。また、観光和菓子ツアーも実施され、参加者は大豆飴を生んだ風土と伝統に触れた。
戦国武将が口にしたこの味わい。大豆飴は、味だけでなく歴史も楽しめるぜいたくなスイーツなのだ。
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能登地方の中心都市である七尾市は、東京から飛行機で約1時間余り、新幹線で約6時間の場所にある歴史ある街。前田利家の居住した小丸山城は現在小丸山公園として市民の憩いの場になっている。600年の歴史を持つ街道「一本杉通り」では、この地で営みを続ける人々の生きた話を伺える。食や温泉も充実の七尾市は、リフレッシュに最適。
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