糸魚川商工会議所(新潟県)では、日本におけるヒスイ文化の発祥地という地域資源を活用して、「ヒーリングスポット・ヒスイの聖地糸魚川」をテーマにした観光商品の開発を進め、誘客の促進を図っている。
具体的には、ヒスイ加工時に廃棄していた切り粉「ヒスイパウダー」を利用した、ヒスイのパワーを身にまとう6色の「ヒスイネイル」をネイリストの発案で開発し、現在、市内7店舗で施術を行っている。ピンクは〈ラブ〉、ラベンダーは〈センス〉、ジェードは〈ハート〉、アクアは〈メッセージ〉、ミルクは〈リセット〉、エクリュは〈ライフ〉と、それぞれに意味が込められている。
今年度はこのヒスイをさらに発展させて、当地の酒蔵と連携して6色の「ヒスイカクテル」をバー、居酒屋、宿泊施設など10カ所で提供している。ヒスイカクテルはベースになる地酒とカラーのみを統一し、各店舗が独自のレシピを提供しているため、観光客は飲み比べも楽しめるようになっている。
この他にも、ヒスイの石拾いや勾玉づくりなど体験型ツアーの企画も用意した。特にヒスイの石拾いは、専門ガイドが石の種類について教えてくれるため人気が高く、運が良ければ30分でヒスイの原石を2つ拾う人もいる。
このようにヒスイという地域資源は地元事業者への影響力が大きく、新たな商品企画も進められている。今後も北陸新幹線の開業に向けて、ヒスイを柱にした商品開発を進め、観光客を呼び込みたいと考えている。
- ★小滝川ヒスイ峡で5億年前の原石に触れる
- ★ご当地「ヒスイネイル」で女子力アップ
- ★名産の地酒をベースとした「ヒスイカクテル」
世界最古のヒスイ文化発祥の地・糸魚川
糸魚川は日本で初めて見つかったヒスイの産地であり、世界最古のヒスイ文化発祥の地です。小滝川ヒスイ峡ではおよそ5億年前にできたと考えられるヒスイ原石を今でも見ることができます。
平成27年3月の新幹線開業に向けて、糸魚川が誇る「ヒスイ」をキーワードに、自然(小滝川ヒスイ峡、ヒスイ海岸)、美容(ヒスイネイル、温泉)、食(地魚、米、地酒、ヒスイカクテル)、施設(博物館、美術館、道の駅)、体験(勾玉づくり、ヒスイ拾い、まちあるき)などを織りまぜたオリジナルツアーを企画しました。
ヒスイ加工時に廃棄していた切り粉「ヒスイパウダー」を活用し、ヒスイのパワーを身にまとう6色の「ヒスイネイル」は、日本初のご当地ネイルです。また、地元5蔵の地酒やぶどう園のジュースをベースにした6色の「ヒスイカクテル」は、全国でも珍しいご当地カクテルです。現在、ヒスイネイルは市内7店舗、ヒスイカクテルは10店舗で展開しています。
ヒスイの聖地で、心身ともにパワーアップしてみませんか。