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小樽商工会議所 「しりべし」の農業をフル活用したリキュール『小樽美人』と体験型観光

爽やかな海のポスターが印象的な、小樽商工会議所ブース
2014年春季全国酒類コンクールのリキュール部門で1位~3位を独占した『小樽美人』

小樽商工会議所(北海道)では、後志(しりべし)産農産物の消費・活用拡大に向けた啓蒙活動「知産志食(ちさんししょく)しりべし」キャンペーンを平成24年度から展開。その取り組みの一環として「小樽美人ブランドプロジェクト」や「しりべしアグリツーリズム」など具体的なプロジェクトが誕生している。

小樽美人ブランドプロジェクトは、後志産の果実を原材料に使い、後志の農家と小樽市内の製造業者との連携によりリキュール『小樽美人』の製造・販売を行うというもの。この『小樽美人』は女性メンバーが中心となり、商品の企画からパッケージのデザインまでの開発を行っている。美容・美肌に良い成分と言われているヒアルロン酸・コラーゲン・ビタミンC、アンチエイジングに効果があるといわれるアロニア果汁を配合しているのがポイントだ。実際に商品を発表してみたところ反響は大きく、第21回北海道加工食品コンクールにおいて『梅酒 小樽美人』が最高賞の「北海道知事賞」を受賞、2014年春季全国酒類コンクールのリキュール部門において『梅酒 小樽美人』が第1位、『プルーン酒 小樽美人』が第2位、『ブルーベリー酒 小樽美人』が第3位と、1位から3位までを独占している。

一方、しりべしアグリツーリズムは、“ぶどう畑で学ぶ、後志のワイン”というように毎回テーマを設定し、実際に畑を訪問して生産者の苦労話や農作物に対する思いを聞きながら、果物の収穫体験ができる。また、小樽は酒造りのまちでもあり、杜氏やワイナリーの担当者から説明を聞きながら小樽自慢のお酒の試飲も可能だ。そしてツアーを締めくくる夕食では、小樽市内の人気レストランで、地元の農産物を使ったメニューを提供。参加者からは、「昼に見た食材の料理を楽しめる」と、中高年の方を中心に人気を集めている。

小樽には年間700万人が訪れるが、つい小樽止まりになってしまいがち。折角なので後志の豊かな地域資源に触れてもらいたいと考えている。今回のツアーは今のところモニター商品だが、是非とも連続テレビ小説『マッサン』効果も期待し、商品化していきたいそうだ。

小樽商工会議所

プランのポイント

  • 生産者の案内で畑を見学、収穫体験や試食など農園を満喫
  • 畑の見学後は酒どころ「しりべし」のお酒を試飲
  • ディナーでは旬の地元食材を活用した特別料理を堪能

プランの特徴

農産資源と集積する酒蔵・ワイナリーを組み合わせた観光メニュー

後志(しりべし)は、小樽市をはじめ1市13町6村で構成されています。北海道の農産物が全て後志で生産されていると言われるほど、農産資源が豊富な地域です。

旅行の目的の一つは、その地域の「食」を楽しむことです。そこで、後志の潜在的な資源である「魅力ある食材」と、酒づくり(ワイン、日本酒、ウイスキー、ビールなど)が盛んな地域性を堪能できる日帰りバスツアー、「しりべしアグリツーリズム」を企画しました。

6月から11月にかけて実施している全8回のモニターツアーでは、生産現場(農園)を訪問し、トマト、ワイン用ぶどう、プルーン、ゆり根の生産者と参加者の交流を図るプログラムを組み込んでいるほか、老舗清酒会社やワイナリー、醸造所を見学して試飲したり、小樽市内レストランのシェフの協力のもと、各回のテーマに沿った後志産食材を活かした試作メニューを楽しんでいただきます。

「後志の飲食業者や生産者等と連携した食を切り口とする新たな周遊観光の創出」「地域資源を活用した新メニューの開発」「観光と生産者、飲食業・加工業等を結び付けるコーディネーターの育成」を目指して、本ツアーの事業化を進めています。

通常より数倍甘い高糖度トマトの美味しさに感動
  • ワイン特区に認定された余市町のブドウ
  • 完熟プルーンの収穫体験
  • 農産物の栽培方法を説明しながら生産者が畑を案内
  • 酒造施設見学後の試飲
  • 旬の地元農産物を活用した試作メニュー
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