このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

特集第6回「ご当地グルメ」

鹿児島旅行記 (1)鹿児島中央駅の「若き薩摩の群像」

  • (2)市内を走る路面電車
  • (3)鹿児島の魅力満載のドルフィンポート
  • (4)ランチはカンパーニアで
  • (5)絶景の温泉は城山観光ホテルにて

一日目:鹿児島を歩いて気分はナポリ!

※リンク箇所をクリックするとgoogle mapが表示されます。

鹿児島中央駅前に降り立つと、迎えてくれるのは「若き薩摩の群像」(1)。薩摩藩の英国留学生をモチーフにした銅像で、彼らは帰国後、外交や教育、産業などの幅広い分野で活躍。近代日本の幕開けに大きく貢献したという。この地の開明的な精神に触れ、「東洋のナポリ」鹿児島の旅がスタートした。

鹿児島市の観光地をめぐるには、路面電車(2)が便利だ。一日乗車券(600円)を購入し、向かった先は鹿児島港にある「ドルフィンポート」(3)。地元食材にこだわった飲食施設や郷土が誇る工芸品ショップなど鹿児島の魅力満載のスポットだ。館内を見て歩き足湯コーナーで一息ついていると、居合わせた地元の人と鹿児島の県民性の話に花が咲く。
 「勇猛で質実剛健の薩摩隼人(鹿児島県出身男性)、気立てが良く芯の強い薩摩おごじょ(鹿児島県出身女性)が有名だけど、ベースにあるのはおおらかさと陽気さ。それと、みんな地元が大好きなんだ」と笑う。おおらかで陽気、そして郷土愛。これはナポリ市民にも共通する性格だ。町の風景や気候だけでなく、人柄も似ているからこそ、鹿児島市とナポリ市はこれだけ長く深い関係を築けているのだ。

では、そのナポリを食べに行こう。「トラットリア カンパーニア」(4)では、「鹿児島×ナポリプロジェクト」で生まれた6つのメニューを食べられる。この日は「かつおの腹皮パスタ」をいただく。ちなみに、オーナーの米満さんはイタリア語をマスターする前に、ナポリに働きに出たという。海外への高い意識と勇猛果敢な行動力。まさに、薩摩隼人だ。

「食」の次は観光でナポリを感じよう。日本人で初めてナポリ市を訪れたベルナルドの銅像と、ナポリ通りを見て歩く。大トリは、桜島だ。城山観光ホテルでは、温泉に浸かりながら雄大な桜島を楽しめる。心地良い温泉のぬくもりと、(5)圧倒される桜島の迫力に、出るのはためいきばかり。このまま城山観光ホテルに宿泊し、結局、温泉に3回も入ってしまった。

二日目:薩摩歴史歩きで「おもてなし」を知る

南国らしいすばらしい晴天に恵まれた鹿児島旅行の二日目のテーマは、「歴史歩き」。歴史ファンなら一度は訪れてみたい場所がたくさんあるのだ。

まず向かったのは、幕末の名君・島津斉彬を祀る照國神社(6)だ。飛び抜けた柔軟性と先見性で、日本でいち早く海外の先進技術を取り入れ、近代化に向けてさまざまな事業に取り組んだ斉彬。彼のもとで、多くの幕末の志士たちが育ったことはよく知られている。今もなお地元の人から厚い崇敬を受けており、照國神社は県下最大の参拝者数を集める。照國神社前で深々と一礼した老夫婦の姿が、強く印象に残った。

照國神社の周辺には、鹿児島市を代表する史跡が密集している。石畳の舗道からなる「歴史と文化の道」を歩くと、見えてきたのは薩摩の偉人・西郷隆盛の銅像(7・左)だ。東京・上野の銅像よりも厳格な表情をしており、薩摩隼人の凄みが伝わってくる。対して、薩摩おごじょの代表格といえば、天璋院篤姫(7・右)。薩摩人でありながら徳川家に入り、江戸城無血開城にも大きな役割を果たした彼女の凛とした生き様に憧れる女性は多い。彼女の銅像は、鶴丸城跡に静かに立っている。
 ちなみに、偉大な先人を多数輩出しているためか、この地には銅像がとても多い。銅像めぐりという観光ルートも、鹿児島ならではの楽しみ方だ。

篤姫も幼少のころ訪れた「仙巌園」は、桜島と錦江湾を望む広大な日本庭園。その美景はもちろん、スタッフの方に根付いているおもてなしの心は格別だった。例えば、郷土菓子である「両棒餅」(ぢゃんぼもち)を買うと、その由来を懇切丁寧に教えてくれる(8)。ちなみに、楕円状の団子に竹串を二本指した両棒餅は、刀を差した武士をイメージしているらしい。「いたっきやんせ」(行ってらっしゃい)というあたたかい言葉に送られ、鹿児島の一番の魅力は「人」ではないか、とふと思う。

さて、夕食は今日も鹿児島イタリアン。「長島産地だこのピッツァ」を「ロロ・ディ・ナポリ」(9)でいただいた。オーナーの金氣さんはナポリで修行中、ベスビオ火山を眺めては故郷を思い返していたという。「向こうの景色もすばらしいんでしょうね」と尋ねると「それはね。でも、やっぱり自分は桜島のほうが美しいと思いますよ」と断言。そこに確固たる郷土愛が感じられた。

最後に鹿児島には桜島が及ぼす熱の影響で、至るところに温泉がある。この地を離れる前に、指宿まで足を伸ばして砂むし温泉(10)を満喫。温泉、気候、そして人。鹿児島の旅は、最初から最後まであたたかかった。

  • 問合せ:鹿児島商工会議所
  • 住所:鹿児島県鹿児島市東千石町1-38
    鹿児島商工会議所ビル13・14階
  • Tel:099-225-9511
  • http://www.kagoshima-cci.or.jp
  • (6)島津斉彬を祀る照國神社
  • (7)西郷隆盛と天璋院篤姫の銅像
  • (8)仙巌園で郷土菓子「両棒餅」を購入
  • (9)ロロ・ディ・ナポリでピッツァをいただく
  • (10)指宿の砂蒸し風呂を満喫

おみやげ

郷土菓子「軽羹(かるかん)」(左)・焼酎のお供に「黒千代香(くろじょか)」(右)

鹿児島の郷土菓子といえば山芋と米粉でつくられた「軽羹(かるかん)」(左)。しっとりとした食感が病みつきになる。「黒千代香(くろじょか)」(右)は、焼酎の燗付け器。焼酎の国・鹿児島ならではの逸品だ。

鹿児島は桜島をはじめとする豊かな自然、数々の歴史資源、陸海の幸に恵まれた場所。ぜひ、新たな地域の魅力「鹿児島イタリアン」を食べにいらしてください。

  • プロジェクトの詳細はこちら
  • feelNIPPON内の関連ページはこちら

案内してくれた人 鹿児島商工会議所 企画産業部 美坂 裕生さん

鹿児島MAP

※クリックされると掲載された情報の詳細が表示されます。

鹿児島中央駅

鹿児島中央駅 〒890-0053
鹿児島県鹿児島市
中央町1-1

ドルフィンポート

〒892-0814
鹿児島県鹿児島市本港新町5-4 TEL:099-221-5777
ホームページはこちら

ロロ・ディ・ナポリ

ロロ・ディ・ナポリ 〒890-0053
鹿児島県鹿児島市
中央町16-3 2F
TEL: 099-254-6117

城山観光ホテル

城山観光ホテル 〒890-8586
鹿児島県鹿児島市
新照院町41-1
TEL:099-224-221
ホームページはこちら

照國神社

照國神社 〒892-0841
鹿児島県鹿児島市
照国町19-35
TEL:099-222-1820
ホームページはこちら

西郷隆盛像

鹿児島県鹿児島市城山町4-36

篤姫像・鶴丸城跡

〒892-0853 鹿児島県鹿児島市城山町
TEL:099-222-5100

トラットリア カンパーニア

トラットリア カンパーニア 〒890-0043
鹿児島県鹿児島市
鷹師1-4-7 山下ビル1F
TEL:099-258-3750
ホームページはこちら

仙巌園

仙巌園 〒892-0871
鹿児島県鹿児島市
吉野町9700-1
TEL:099-247-1551
ホームページはこちら

ヴルカーノ

ヴルカーノ 〒892-0842
鹿児島県鹿児島市
東千石町5-27
TEL:099-227-4543

ザビエル公園

ザビエル公園 〒892-0842
鹿児島県鹿児島市
東千石町4-1

さつま路

さつま路 〒892-0842
鹿児島県鹿児島市
東千石町6-29
TEL:099-226-0525
ホームページはこちら

薩摩ガラス工芸

薩摩ガラス工芸 〒892-0871
鹿児島県鹿児島市
吉野町9688-24
TEL:099-247-2111
ホームページはこちら

山形屋

山形屋 〒892-0814
鹿児島県鹿児島市
本港新町5-4
TEL:099-221-5838
ホームページはこちら