岡山県・高梁商工会議所
映画「バッテリー」
巧のまっすぐな瞳が見つめていた
備中高梁の自然と町並みを巡る旅
天才少年ピッチャーと、彼を巡る人々をみずみずしく繊細に描き、幅広い層に感動を巻き起こしたあさのあつこによる青春小説「バッテリー」。舞台となった岡山県高梁市は、映画「バッテリー」でもロケ地となり、多くの印象的な場面で高梁盆地を一望する風景をはじめとした豊かな自然が登場。物語を盛り上げている。
中でも、主人公の巧(林遣都)一家が町に引っ越してきたときに、一家全員で町を眺めた冒頭のシーンが撮られた484号線のループ橋付近や、キャッチャーの永倉豪(山田健太)とのバッテリーを再結成するシーンが撮られた、なりわ運動公園の丘から見える景色は感動的だ。
平成19年にはたかはしフィルムコミッションと高梁商工会議所が共同で、これらロケ地を巡るツアーを開催。ツアー参加者は、劇中で巧たちが通う新田東中学校となった県立高梁高校や野球部が練習した中洲公園付近、武家屋敷通りなどのロケ地巡りを楽しんだ。原作、映画ファンなら必見の、約10か所のロケ地の情報は「映画『バッテリー』ロケ地めぐりマップ」として公開されている。
- 監督:滝田洋二郎
- 原作:あさのあつこ「バッテリー」(角川書店)
- 主演:林遣都、山田健太
- あらすじ:原田巧は中学の入学を控えた春休みに、家族で岡山県の祖父の家に引っ越してきた。巧にはピッチングの才能と絶対の自信があったが、その野球は孤独だった。温厚なキャッチャーの永倉豪に出会いバッテリーを組み絆を深めていくが、ある試合をさかいに…。
巧一家が引っ越してきた祖父の家は、城壁の堀と門構えが印象的な旧邸。橋の下には小川が流れている。
巧と豪が初めてキャッチボールをした製材所の空き地は、バッテリー誕生の場所でもある。地面は撮影後にアスファルト舗装された。
体育倉庫の事件の後、お寺の息子のサワが巧を裏切ったことで苦しみ、登っていた大木。高梁盆地が一望できる。
巧の歓迎会が開かれたのも、巧と豪が信頼を取り戻してバッテリーを再結成した感動のシーンもここで撮影された。